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Photographer: Adam Glanzman/Bloomberg
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新しい抗生物質開発で1000億円強のファンド-世界の製薬大手が設立へ

  • 2030年までに2-4種類の新しい抗生物質を患者に届けることが目標
  • WHO事務局長は歓迎-製薬会社の撤退が近年相次いでいる分野
Chemicals sit inside a refrigerator at a lab in Cambridge, Massachusetts.
Photographer: Adam Glanzman/Bloomberg

世界の複数の製薬大手が新しい抗生物質の開発を目指す10億ドル(約1070億円)規模のファンドを立ち上げる。近年、この分野からは撤退が相次いでいた。

  発表文によると、米ファイザーやメルク、イーライリリー、英グラクソ・スミスクラインが支援する同ファンドは、新しい抗菌薬を開発する中小企業に資金を提供する。2030年までに2-4種類の新しい抗生物質を患者に届けることなどが目標だ。ファンドは今年10-12月(第4四半期)に始動する見込み。

  発表文によれば、薬剤耐性菌が制御されない形でまん延することは公衆衛生上の危機であり、それに伴う死者や経済的影響は新型コロナウイルス感染症(COVID19)をはるかに上回る恐れがある。世界保健機関(WHO)は薬剤耐性によって世界全体で年間約70万人が死亡しており、新しい治療薬が実用化されなければ2050年までに年間最大1000万人の命が奪われる可能性があると指摘している。

  WHOのテドロス事務局長は薬剤耐性について「1世紀にわたる医療上の進歩を台無しにしかねない鈍いツナミ」だとした上で、早急に必要な治療薬開発に民間部門が関与することを歓迎すると表明した。

原題:
Big Drugmakers Launch $1 Billion Fund to Develop New Antibiotics(抜粋)

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