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黒人のトップ就任に厳しい現実、25年前から変わらず-米メルクCEO

  • フレージャー氏はフォーチュン500企業の黒人CEO4人の1人
  • ソーシャルエンジニアによって成功の道が開かれたと振り返った

フォーチュン500企業で黒人の最高経営責任者(CEO)は4人しかおらず、有色人種が米企業の出世の階段を上ることがいかに難しいかをそれは物語る。4人の1人である米メルクのケネス・フレージャーCEOが指摘した。

  フレージャーCEOはブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「25年前の最も悲観的なオブザーバーでさえ500人のうち4人を上回る数を予想しただろう。人種を巡るわれわれの歴史に微妙な動きがあると認めざるを得ない。多くのアフリカ系米国人がそれらの地位にたどり着くのは、はるかに難しい」と語った。

メルクのフレージャーCEO

出典:ブルームバーグ)

  フレージャー氏は2011年末のCEO就任後、研究開発(R&D)投資を拡大し、主力の「キイトルーダ」などがん治療薬を強化。メルクはその間、エボラ熱ワクチンで米国初の承認を獲得し、現在は新型コロナウイルス感染症(COVID19)のワクチンや治療薬の開発を進めている。

  ハーバード大学で教育を受け弁護士資格を持つ同氏は、都市中心部の生徒を白人が多い学区にバスで送り込むことで学校の人種格差を解消しようとしたフィラデルフィアのソーシャルエンジニアによって成功の道が開かれたと振り返った。

  フレージャー氏によれば、メルクの社外法律顧問として、法律事務所に勤務していた際に重大な転機が訪れた。経営陣のダイバーシティー(多様性)を重視するロイ・バジェロスCEO(当時)から法務部門の役職のオファーを受け、その後間もなくビジネスサイドに移ることになる。

原題:
Merck CEO Says Dearth of Black Executives Shows Lack of Progress(抜粋)

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