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S&P500、容易に最高値更新も-JPモルガンのコラノビッチ氏

  • 株式は債券に比べて割安に見える、債券から資金シフトの可能性も
  • 投資家は新型コロナと大統領選を適切に織り込んでいないと指摘
Fearless Girl, with a PPE mask on in front of the New York Stock Exchange in the Wall Street Financial District of Manhattan in NY. 

Fearless Girl, with a PPE mask on in front of the New York Stock Exchange in the Wall Street Financial District of Manhattan in NY. 

Photographer: TIMOTHY A. CLARY/AFP
Fearless Girl, with a PPE mask on in front of the New York Stock Exchange in the Wall Street Financial District of Manhattan in NY. 
Photographer: TIMOTHY A. CLARY/AFP

7月に入り4-6月決算の発表が本格化するが、結果は世界金融危機以来の低調さとなる可能性がある。では、株は売り時なのだろうか。JPモルガン・チェースのストラテジスト、マルコ・コラノビッチ氏によれば、まだその時期ではない。

  新型コロナウイルスの感染拡大で業績予想が悪化し、S&P500種株価指数のPER(株価収益率)は20年ぶり高水準に押し上げられているものの、景気刺激策が講じられる中で、株式は債券に比べて割安に見えると同氏は指摘する。こうした状況が、年金基金などの運用機関に債券から株式への資金配分シフトを促す可能性があるという。

  JPモルガンのデータによれば、ロング・ショート戦略をとるヘッジファンドやコンピューターを駆使するトレーダーなど幅広く、株式のポジショニングは通常の水準を下回っている。これが過去の中央値に戻る場合には、株式エクスポージャーが4000億ドル(約42兆9000億円)追加されることを意味し、「株式市場は容易に高値を更新し得る」とコラノビッチ氏は予想する。

  8日時点でS&P500種指数は3150前後での取引となっており、同水準は2月に記録した終値ベースでの最高値3386.15を7%程度下回る。

JPMorgan’s Kolanovic Says S&P 500 Could ‘Easily’ exceed February peak

  S&P500指数はここ1カ月ほどレンジを抜け出せない状況にある。3月の安値から6月初旬にかけて40%以上上昇した後、同指数は250ポイント幅のレンジ内での値動きとなっている。投資家は新型コロナ第2波リスクに対する追加財政刺激策と大統領選挙でのジョー・バイデン前副大統領(民主党)勝利の可能性を見極めている。

ウォール街、バイデン氏勝利の影響を過度に悲観-JPモルガン

  コラノビッチ氏は「大手テクノロジー株とモメンタム株を買い、比較的小規模な循環株とバリュー株はショートという展開が見られている。その背景には、コロナ感染が悪化し(あるいは改善せず)、経済に恒久的な変化をもたらすという市場の見方もある」とし、「われわれは市場がこうした材料を適切に織り込んでいないと考える。評価の見直しによって、モメンタム株が急速に売られ、バリュー株が上昇することもあり得る」と分析した。

原題:JPMorgan’s Kolanovic Says S&P 500 Could ‘Easily’ Reclaim Record(抜粋)

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