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米経済指標の鈍化を懸念、追加策を正当化も-アトランタ連銀総裁

  • 追加策の必要性の有無を考え不足部分の本質と原因を理解する必要
  • 当面はフォワードガイダンスがかなり重要になっていくだろう

米アトランタ連銀のボスティック総裁は8日、新型コロナウイルス感染ペースが加速する中で米経済が横ばい状態の様相を呈しており、米金融当局や財政当局による追加策が正当化される可能性があると述べた。

  ボスティック総裁はジョージア州コロンバスのロータリークラブが主催したオンライン討論会でスピーチ後に記者団に対し、「米金融当局が追加策の必要性の有無を考えて不足部分の本質と原因を真に理解する必要があるのは確かだ」と指摘。 「連邦準備制度の当局者は全般に、景気が軟化しても米金融当局が対応すべき適切な機関であるとは限らないことを明確にしてきている」と付け加えた。

Raphael Bostic

ボスティック・アトランタ連銀総裁

写真家:Christopher Dilts / Bloomberg

  同総裁は米国の零細企業を中心に小規模企業には銀行との関係が乏しく、救済策から取り残されていることを特に懸念していると述べた。

  6月9、10両日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨によると、同会合では米国債のイールドカーブに目標などを設定して政策金利に関するフォワードガイダンスを強化する案も議論された。

  これについてボスティック総裁は「当面は、フォワードガイダンスがかなり重要になっていくと思う」とコメント。イールドカーブ・コントロール(YCC)に関しては「それに傾倒し過ぎる前に、われわれが達成しようとしていることについてはっきりさせておきたい」と述べ、そうした動きを取るなら、「秩序だった明快な出口戦略を円滑に進められる」ことも重要だと記者団に語った。

  同総裁は経済指標の最近の鈍化を懸念していると述べた上で、見通しは変えていないと説明。「ビジネス再開と一般的な活動の面でのエネルギーは横ばいになり始めている」と述べ、注意深く見守っていく考えを示した。同総裁は今年のFOMCで投票権を持たない。

原題:Fed’s Bostic Says Softening U.S. Data May Call for More Action(抜粋)

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