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ロシアなどの組織・個人を列挙-英政府が人権侵害・制裁のリスト

  • サウジアラビアと北朝鮮、ミャンマーの組織・個人もリストに掲載
  • 中国当局者も制裁リストに加えるべきだと主張する有力議員も

欧州連合(EU)離脱後の世界での立ち位置を探る英国は、中国とロシアへの批判を強めている。

  ジョンソン政権は今週、人権侵害を理由に制裁対象となる49の個人・組織を列挙したリストを公表。ロシア人25人を含むが、英議員からは中国当局者も対象に加えるべきだとの声が上がっている。

  中国の劉暁明駐英大使は6日、香港と通信機器メーカー、華為技術(ファーウェイ)を巡り中国を「敵対的」に扱うなら、「報い」を受けると記者団とのテレビ会見で警告。ロシア当局者は報復もあり得ると、英国をけん制している。

華為巡り中国を敵対的に扱えば英国は「報いを受ける」-駐英中国大使

  ラーブ英外相は制裁リストを議会に提出した際、ジョンソン政権は「真にグローバルな英国のダイナミックな新しいビジョン」に取り組んでいると述べ、「世界の最も暗い片隅で今なお苦しんでいる勇敢な魂のために自由の火をともし続ける」と誓った。

  ロシアに加え、サウジアラビアとミャンマー、北朝鮮を対象とした今回の制裁発動は、米マグニツキー法の英国版に基づいている。同法は当局の汚職を追及していたロシアの法律専門家セルゲイ・マグニツキー氏にちなんで名付けられた。同氏は2009年、モスクワで拘留中に不審死を遂げた。

  下院外交委員会のトム・トゥーゲンハット委員長(保守党)やイアン・ダンカンスミス元保守党党首ら有力議員は、香港での抗議活動鎮圧や中国の新疆ウイグル自治区でのウイグル族の人権侵害を理由に中国当局者も制裁リストに加える必要があると主張。香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官を追加すべきだとする議員もいる。

  ラーブ外相は中国当局者を制裁対象に加える可能性を排除せず、すでに次の制裁に向け取り組んでいることを明らかにした。

中国の劉暁明駐英大使

(出典:ブルームバーグ)

原題:U.K. Confronts China, Russia to Define Role Beyond Europe (2)、U.K. Names Foreigners to Face Human Rights Abuse Sanctions (1)(抜粋)

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