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日産自が起債、7月中旬に条件決定へ-今年度最高利率を提示

更新日時
  • 1.5年、3年、5年を中心に準備、発行額は未定
  • 6月の断念後、ムーディーズは格付け据え置き、S&Pは1段階下げ

6月に起債を断念した日産自動車が社債発行に踏み切る。

  主幹事を務める三菱UFJモルガン・スタンレー証券が8日、資料で明らかにした。1.5年債、3年債、5年債を中心に準備している。主幹事は三菱モルガンのほかにみずほ証券とメリルリンチ日本証券が務める。発行額や利率など詳細は7月中旬までに主幹事と詰めて決める。

  日産自は先月に起債の準備を進めていたが、6月12日に急きょ中止した。昨年9月にも西川広人前社長をめぐる報酬問題で予定していた2500億円の発行を延期、昨年度中の起債を目指すも頓挫した経緯がある。その時の主幹事は三菱モルガン、みずほ証、メリル日本証とゴールドマン・サックス証券だった。

  6月に起債に至らなかった背景とみられているのが同社の格付け動向だった。格付け会社1社からでも投資適格の判断を失うと日本銀行による社債買い入れオペの対象から外れる可能性があり、オペ対象である年限5年以下の社債の需要は格付けに左右されやすい。

  投機的等級への格下げ方向で見直していたムーディーズ・ジャパンは6月16日、「Baa3」に据え置くと発表した。S&Pグローバル・レーティングは3日、「BBB-」に引き下げて「クレジット・ウオッチ」を解除、アウトルックをネガティブとした。両社による格付けは辛うじて投資適格が維持された。

  日産自広報の百瀬梓氏はブルームバーグの取材に「さまざまな調達手段を検討している」と話すにとどめ、具体的な起債再開の理由については回答を控えた。

  複数の関係者によると、主幹事から投資家らに8日提示された参考利率は1.5年が0.8%程度-1%程度、3年は1.2%程度-1.4%程度、5年は1.5%-1.7%程度。下限でも今年度の社債として各年限の最高利率を更新する。また、需要があれば起債するとして検討中の7年債も聞き取りを行っており、利率は1.9%程度-2.0%程度が提示されている。

(第7段落に提示された参考利率を追加します)
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