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Photographer: Soichiro Koriyama/Bloomberg
Cojp

東京都コロナ感染連日100人超、緊急事態宣言前との違いは?

  • 「4月と状況は異なるという認識で一致」-西村経済再生担当相
  • 「夜の街」関連など若い世代を中心に感染広がる、陽性率も上昇傾向

東京都では6日連続で100人を超える新型コロナウイルス感染者が確認され、感染拡大の第2波への警戒が強まっている。一方、政府は今回の感染再拡大について、4月の緊急事態宣言の前とは異なり再度の発令には至らない状況であるとの見解を示している。どう異なるのかチャートで分析してみた。

  西村康稔経済再生担当相は6日、政府が設置した新型コロナウイルス感染症対策分科会の初会合後に記者団に対し、「緊急事態宣言を発出した4月と状況は異なるという認識で一致した」と述べた。

  データは、政府の主張をある程度裏付けているように見える。

  国内の感染対策で重視されているのは、感染者の感染経路特定とクラスター(感染者集団)の追跡。感染状況をモニタリングする上で、感染経路が不明であるケースの割合が注目されている。感染経路が不明な感染者の割合は、4月の一番多い日には70%を超えていたが、今月6日は39%だった。

感染経路不明の割合

東京都によると、4月に比べ感染経路不明の感染者の割合は少ない

出所:東京都

  前回の感染拡大とのもう一つの違いは、若い世代を中心に感染が広がっていることだ。緊急事態宣言解除後の都内の感染者は半数近くが20代であり、特に接待を伴う飲食業、いわゆる「夜の街」関連の感染が問題視されている。

目立つ20代の感染

東京都の直近の感染者は緊急事態宣言下と違い、年齢の若い人たちが目立つ

出所:東京都

  国内の新型コロナ感染症による死者数を見てみると、1000人近い死者のうち、20~30代はわずか5人。一方、80歳を超える高齢者の命が最も深刻な危険にさらされている。

高齢者の死亡リスク大

国内の新型コロナウイルスによる死者はほぼ50歳以上

出所:厚生労働省

  今の感染の拡大状況を把握する上で、注目されているのは入院患者の数だ。都内の入院患者数は一時、200人程度まで減少していたが、今月6日時点では400人以上に倍増している。一方、集中治療室(ICU)や人工呼吸器を必要とする重症患者の数は、4月以降で最も少ない8人だった。

入院者は増加傾向に

感染者が連日100人超え、5月以降に減少した入院者数は足元で再度増加傾向に

出所:東京都

注記:入院患者数には家やホテルで休養している人を含まない。重症者はICUの患者や人工呼吸器を使用している患者を指す。

  4月の感染拡大時には、検査キットの不足に加え、2009年に新型インフルエンザ感染が病院の待合室などで広がった経験から、政府の専門家らは、医療崩壊を回避するためPCR検査数を大幅に増やす必要はないとしていた。一方、当時と比較して医療体制にある程度余裕がある足元では、1日当たりの検査数を平均で約2000件に増やしている。東京都では陽性率は4月に一時約30%だったが、その後、徐々に低下していた。

  しかし、2日以降、連日感染者が100人を超えている7月の最初の週には約5%に再び上昇した。

陽性の割合

東京都は4月に比べ4倍以上のPCR検査を実施。陽性率はピーク時と比べ低い水準で推移しているが、足元では再度上昇傾向に

出所:東京都

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