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債券上昇、需給懸念後退で超長期ゾーン中心に買いー利回りフラット化

更新日時

債券相場は超長期債を中心に上昇。国債の大幅増発が始まる中、直近実施された一連の入札が前日の30年債まで順調に消化されてきたことから需給悪化懸念が後退し、買いが優勢となった。超長期ゾーンの金利低下が大きくなり、利回り曲線はフラット(平たん)化した。

  • 新発30年債利回りは一時0.565%と前日比4.5ベーシスポイント(bp)低下、新発20年債利回りは一時0.395%と3.5bp低下
  • 長期国債先物9月物の終値は16銭高の152円03銭で高値引け。前日の米国債相場の上昇を受けて小高く推移した後、午後に上昇幅を拡大

市場関係者の見方

野村証券の中島武信シニア金利ストラテジスト

  • 2年、10年、30年と入札を順調にこなしたことで、あらためて増発懸念の後退が意識されている。スティープ(傾斜)化もいったん終了か
  • きのうの入札結果を受けて30年債が買われるのは自然だが、既発40年債の強さが波及した面も
  • 5月から増発を材料に先物を売っていた海外勢の買い戻しも考えられる
  • あすの5年入札の方が2年債より金利も高いので担保需要などが集まるだろう

みずほ証券の松崎涼祐マーケットアナリスト

  • 短期的にはスティープ化を見込んだポジションの解消などが超長期ゾーンをサポートし得る
  • 特に30年ゾーンは次回の供給イベントまでの期間が長く、超長期の中でもタイトな需給環境が意識されやすい
  • ただ、先々の発行と日銀による吸収のバランスを考えると、超長期は需給が緩んでいく方向であることは確か
長期国債先物9月物の日中取引推移

日銀オペ

  • 買い入れ額は残存1年以下が1000億円、1年超3年以下は4200億円、3年超5年以下は3500億円と、それぞれ前回から据え置き
  • 応札倍率は1年以下が低下、1-3年と3-5年は上昇
  • 野村証の中島氏
    • 3-5年の結果が若干弱い感じもあるが、5年債入札の前日と言うことを考えれば無難な範囲
  • 備考:日銀:国債買い切りオペ一覧 (表)

背景

  • 7日の米10年物国債利回りは前日比4bp低い0.64%程度
  • この日の日本株は新型コロナウイルス感染拡大を懸念して下落、日経平均株価は176円04銭安の2万2438円65銭

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.140%-0.105%0.020%0.400%0.575%不成立
前日比-0.5bp-1.0bp-1.5bp-3.0bp-3.5bp -
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