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ソフトバンクG株が2000年以来の高値に、出資先IPO好調

更新日時
  • 一時3.8%高の6145円と6日続伸、ITバブル崩壊前の水準に
  • コロナ禍で勝ち残った通信インフラ、AIなど投資-しんきん藤原氏

ソフトバンクグループ株が20年ぶりの高値を付けた。自社株買いの実施や資産売却計画の進展で下値不安が後退した上、新規上場(IPO)した出資先企業が好調な初値を形成し、ファンド事業の好転期待も出てきている。

  7日の取引で株価は一時前日比3.8%高の6145円と6日続伸し、ITバブルが崩壊する直前の2000年3月23日以来の日中高値を付けた。

  しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹運用部長はソフトバンクGについて、「この20年、ソフトウエア、携帯事業、投資ファンドと時代を見ながら事業モデルを変化させてきた」と分析。「今やコロナ禍で社会構造が変化し、勝ち残ったのは通信インフラ、インターネット環境、AIなどのビジネスであり、ソフトバンクはそこで投資を行っている」と述べた。

2000年以降の株価推移

  新型コロナウイルスの感染拡大で世界経済が悪化する中、ソフトバンクGの前期(20年3月期)決算は営業赤字が過去最大の1兆3646億円となった。ビジョン・ファンドなど投資事業への懸念が強まり、株価は3月に約4年ぶりの安値を付けた。

  株価反転のきっかけとなったのは総額2兆5000億円の自社株買いだ。4兆5000億円の資産売却計画も公表し、中国のアリババ・グループ・ホールディングや国内通信子会社のソフトバンク、米携帯事業会社のTモバイルUSの一部保有株が対象となった。孫正義社長は6月の株主総会で、資産売却計画の8割を達成し、残りの2割にもめどがついたとの認識を示した。

  ソフトバンクGが株式の21.8%を保有する米オンライン住宅保険のレモネードは先週2日、ニューヨーク証券取引所に新規上場し、初値は50.06ドルと公開価格の29ドルを大きく上回った。6日の取引では、さらに81ドル台まで上昇した。

  しんきんの藤原氏は、「株式市場が大きく戻ってきた。コロナ拡大にもかかわらず、IPO件数が増えてきている。投資環境が好転している」との認識を示した。

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孫正義社長

Photo by Tomohiro Ohsumi/Getty Images

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