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ゴーン被告逃亡ほう助の容疑者、日本引き渡し回避狙いロビー活動

更新日時
  • 容疑者2人は議会やトランプ政権に働き掛け、保釈目指す
  • 「トランプ政権については何が起きるか分からない」-米専門弁護士

元日産自動車会長のカルロス・ゴーン被告の逃亡をほう助したとして日本当局の要請に基づき米国で逮捕された2人は、保釈と日本への身柄引き渡し回避を狙って、政治的な影響力を利用する手段に出ている。

  元米陸軍特殊部隊(グリーンベレー)隊員のマイケル・テイラー容疑者と息子ピーター・テイラー容疑者の弁護士およびロビイストは、この問題を米司法省と国務省、さらに米議員らに訴えかけていることが関連文書と事情に詳しい関係者4人の情報で明らかになった。政治的に慎重な扱いを要する問題だとして、同関係者は匿名を条件に話した。

  両容疑者は5月半ば以降、米マサチューセッツ州ボストン郊外で勾留されている。

Ex Nissan Boss Escape Arrests

監視カメラが捉えたマイケル・テイラー容疑者(中央)の画像。2019年12月30日、イスタンブール空港で

ゴーン被告逃亡ほう助の容疑者、保釈なら逃亡の恐れ-米当局が警告

  身柄引き渡し関連の弁護士、パメラ・スチュアート氏は、これまでの米政権下では身柄引き渡しのプロセスに影響を与えようとロビー活動を展開しても「時間と資金の無駄」だっただろうと説明。その上で、政府判断を左右する可能性は依然として低いものの、「トランプ政権については何が起きるか分からない」と話した。スチュアート氏は両容疑者の件に関与していない。

  両容疑者が裁判所に保釈を求める一方、代理人らはワシントンで議員らに司法省への書簡に署名するよう働き掛けたと、関係者の1人は語った。この書簡では司法省に対し、釈放要請の支持を求めている。

  4月に提出されたロビー活動文書によると、マイケル・テイラー容疑者に雇われたK&Lゲーツのロビイストは米下院議員に対し、「米政府と日本との協議の可能性に関する問題」を巡る要請を行った。

  一方、テイラー親子の弁護団は保釈問題について米司法省の当局者と協議したと、関係者の1人が明らかにした。また、別の関係者1人によれば、弁護団は国務省にも接触し、日本の身柄引き渡し請求を認めるべきではないと主張した。

  米国務省は司法省に問い合わせるよう求めたが、司法省はコメントを控えた。マサチューセッツ州のレリング連邦検事正の報道官もコメントを控えた。

原題:Accused Ghosn Escape Plotters Tap Lobbyists Over Extradition (2)(抜粋)

(6段落目以降に詳細を追加して更新します)
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