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08年より急速な世界の流動性拡大、株と債券押し上げへ-JPモルガン

債務拡大を支えるために極めて緩和的な金融政策が長期にわたり必要になることで、流動性とともに世界の株式・債券相場が押し上げられる見通しだと、JPモルガン・チェースが指摘した。

  ニコラオス・パニギリツオグル氏を含むJPモルガンのストラテジストらは「債務が増えれば増えるほど、流動性が拡大し、資産リフレが進む」との結論を示した。同氏らは今年の世界債務が16兆ドル(約1720兆円)増加し、民間・公共部門を合わせた借り入れが年末までに過去最高の200兆ドルに達すると予想している。

  これは貯蓄率の上昇、極めて緩和的な中央銀行の政策、金融システム内の現金増加につながるだろうと、ストラテジストらは3日のリポートで指摘。また、こうした現金の大部分は世界の株式市場に向かう可能性があるとの見方も示した。

  現在の低水準の債券利回りを踏まえると、「予防的貯蓄の必要性が時間と共に低下し、こうした流動性の大半は最終的に株式に投じられるだろう」とストラテジストらは分析した。

U.S. money supply has ramped up this year

  JPモルガンによれば、新型コロナウイルス危機時の世界の流動性拡大は、2008年の景気悪化時よりもずっと速いペースで進んできた。量的緩和(QE)が通常よりも強い水準で続いているため、貨幣創出総額は来年半ばまでに15兆ドルを超える可能性があるという。

原題:
JPMorgan Says Global Liquidity Surge to Boost Stocks and Bonds(抜粋)

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