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米国債市場に夏枯れ到来、水面下では当局の強力な行動に備える動きも

  • FOMCは9月の会合後にYCC導入の可能性-バークレイズ
  • マイナス金利政策観測や最終的な利上げで恩恵受けるポジションも

金利市場の売買高減少は、例年並みの夏枯れ相場の到来を示唆している。ただ、水面下では、トレーダーがより多くのドラマに備えている兆候がある。

  米連邦準備制度理事会(FRB)によるイールドカーブ・コントロール(YCC)導入を期待した取引から、マイナス金利政策を見込む投資、さらには最終的な利上げから恩恵を受けるポジションなど、トレーダーらは米金融当局の今後の見通しに基づいて次に優位に立てるポジションを模索している。

  こうしたポジショニングは、米金融当局の今夏以降の政策として残る数々の選択肢が、新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済見通しの変化次第であることを浮き彫りにしている。

  最近の経済指標は米国債市場の弱気派を2日に勇気づけた。6月の雇用統計が予想より堅調だったことから、米10年国債利回りは一時0.71%と、約1週間ぶりの高水準を付けた。しかし、新型コロナ感染拡大で見通しは依然として不確実なことから、こうした相場の動きは急速に後退。同利回りは2日、過去3カ月平均並みの0.67%で終了した。

Daily CME exchange volumes have collapsed since March

  投資家やストラテジストが今後数カ月で想定する一部シナリオを以下に示した。

YCC

  多くのエコノミストが見込む基本シナリオは、当局は米国債の特定年限の利回り目標を年内に設定するというものだ。ただ、今月1日に発表された6月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では当局者は必要性を確信していなかったことが示された。

  YCCをターゲットとする戦略は、金利ボラティリティー市場に表れ始めている。バークレイズは先月、FOMCが9月の政策見直し後にYCCを導入するとの見方から、短期・中期の金利が低下し得るとの見通しを示した。

マイナス金利

  フェデラルファンド(FF)金利先物は2021年半ばごろからマイナス金利政策が導入される可能性を織り込み続けており、そうしたシナリオに基づくポジションはユーロドル・オプション市場で人気のテーマとなっている。

Still In Play

Significant risk remains in negative rate strikes out to end of 2021

CME, Bloomberg

Target yield assumes FRA/OIS spread of above 20 basis points. Open interest levels aggregated for Sep20, Dec20, Mar21, Jun21, Sep21, Dec21 calls

原題:
Frozen Treasury Yields Belie Hedging Bets on Stronger Fed Action(抜粋)

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