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ソフトバンクG出資のオヨ、札幌など国内5拠点を閉鎖-東京も縮小へ

  • 4カ月の退職金を支払う希望退職プログラム、退職勧奨も-関係者
  • 「コロナを受けホテル業界が非常に厳しい状況」-最高業務責任者

ソフトバンクグループが出資するホテル運営のOYO(オヨ)は6月末までに、国内8カ所の地方拠点のうち5カ所を閉鎖した。オヨ・ホテルズ・ジャパン最高業務責任者の田野崎亮太氏がブルームバーグの取材に明らかにした。

  閉鎖したのは札幌、仙台、大宮、長野、広島。今後は本社を置く東京のほか、名古屋、大阪、福岡の3拠点と在宅勤務などを通じて全国的な営業を継続する考えだ。

  東京のオフィスも規模の縮小を検討しているという。現在は、日比谷公園に近い飯野ビルディング(千代田区)の12階と13階全フロアを使用している。

  関係者への取材によれば、オヨは4カ月の特別退職金を支払う希望退職プログラムを導入し、一部社員に退職勧奨を行った。情報が非公開のため、匿名で取材に応じた。

  田野崎氏は人員削減の詳細について言及しなかったが、「コロナを受けホテル業界が非常に厳しい状況になっている。転職者にはエージェントを紹介するなどサポートしていく」と述べた。昨年10月時点で約600人の社員がホテル事業に従事していたが、オヨ従業員組合の文書によると、ソフトバンクG関連企業への出向や一時帰休などで150人程度まで減っているという。

Masayoshi Son Delivers Keynote At Annual SoftBank World Event

オヨ創業者のアガルワル氏

  新型コロナの影響で世界的に旅行や出張の需要が急減し、3月以降は国内の加盟ホテルで予約のキャンセルが相次いだ。一部では売り上げ補償契約を結んでいるため、損失の穴埋めが必要などオヨのビジネスモデルは危機に瀕しており、経費削減など立て直しが急務だ。日本政府観光局の発表では、5月の訪日客数は前年同月比99.9%減の1700人だった。

  リテッシュ・アガルワル氏がインドで創業したオヨは、低価格ホテルをおしゃれに改装し、人工知能(AI)を使った需要の予測や客室料金の設定で利用者を伸ばしてきた。日本ではソフトバンクGが出資し、支援してきた。

  ソフトバンクGの前期(2020年3月期)決算は投資先の公正価値が減り、最終赤字は9616億円と過去最大を記録した。出資先のシンガポールの配車サービス会社、グラブ・ホールディングスでも人員削減が明らかになっている。

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