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中国で高まる転換社債への投資熱-1件当たりの応募額も記録的規模に

  • 上海泛微網絡科技の転換社債発行、応募倍率は17万600倍-東方財富
  • リテール応募額は1件当たり平均67兆円、昨年上期の約7倍-海通証

中国では低金利環境下のリターン探しが活発だ。転換社債の人気が目立っており、世界金融危機前以来の規模で応募が殺到する銘柄も出ている。

  東方財富信息のウェブサイトによると、テクノロジー企業の上海泛微網絡科技が先月実施した転換社債の発行は応募倍率が約17万600倍となった。少なくとも2007年以降で最も高い水準だったという。海通証券のアナリストは最近のリポートで、転換社債の年初来57の募集案件に対するリテール(小口)の応募額は5月までで1件当たり平均4兆4100億元(約67兆円)。昨年上期の約7倍に達したとしている。

  監督当局は昨年、転換社債への投資過熱を抑えようと動いたが、本土の超低金利と今年の潤沢な流動性で需要が再び膨らんでいる。中国で最初の転換社債デフォルト(不履行)が近く起きるとの懸念がくすぶる中で、投機色の強まりは鮮明になっている。一部の転換社債の値動きは極めて大きく、当局も今年に入り監視を強めている。

China convertible bond market outperformed Shanghai benchmark in first half

  海通証券によれば、4月と5月の初日平均の上げ幅はそれぞれ16%、15%。昨年上期は9.4%だった。海富通基金(HFTインベストメント・マネジメント)の運用担当者、何謙氏は「債券利回り低下の中で転換社債は市場のニーズに合っている」と話す。

  今年の転換社債発行を巡る大きな違いは、規模が小さめで信用格付けが低めの発行体が上期に目立った点で、アナリストからは幾分の警戒感も出ている。中国の転換社債指数は2月に付けた5年ぶりの高値から3.2%下げている。

原題:China Convertible Bond Frenzy Sees $620 Billion Chase Every Deal(抜粋)

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