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ソロス氏のファミリーオフィスや年金基金がヘッジファンドに回帰

  • ヘッジファンド25本が今年集めた資金は約1.6兆円-ブローカー
  • 投資家は今年後半にヘッジファンドに最も関心示す-CS調査

ヘッジファンドはここ数年、顧客と金融市場での影響力を失ってきたが、米国では再び支持を集める兆候が見え始めている。

  米株式市場が新型コロナウイルス感染拡大を受けた売り浴びせから予想よりはるかに急激に反発したのを受け、ジョージ・ソロス氏のファミリーオフィスやテキサス州の年金基金といった投資家はここ数カ月、資産分散の取り組みの中でヘッジファンドに資金を投じている。

  こうしたムードを察知した一部の著名ファンドマネジャーらが数年ぶりに新規資金受け入れを開始。DEショーやセス・クラーマン氏の率いるバウポスト・グループのファンドもその一角だ。プライムブローカー1社によれば、これらのファンド25本が今年集めた資金は約150億ドル(約1兆6100億円)に上る。今週発表されたクレディ・スイス・グループの調査結果にもこうしたシフトが鮮明に表れ、投資家は今年後半にかけて他のどの主要資産クラスよりもヘッジファンドに関心を示していることが分かった。

  こうした傾向は表面化し始めたばかりで、アナリストの一部は今年のヘッジファンドの資金フローについて引き続き純減を予想しており、すぐに薄れる可能性もある。だがそれは、2008年の金融危機時のピーク以降、長期低迷に悩まされてきた業界にとっては勇気づけられる兆候だ。

  バークレイズのキャピタルソリューション担当マネジングディレクター、ケイト・ホレラン氏は「差し当たり最悪期は過ぎたという感覚だ」 と述べ、「投資家が償還請求を見直ししたり、縮小したりしており、より通常のアプローチを取っているという話を聞いている」と語った。

  新型コロナ感染拡大を引き金に市場のボラティリティーが高まる中で、ヘッジファンドは自らの役割を果たしている。ヘッジファンド資産約3分の2相当に関するデータベースを持つ調査会社ピボタルパスによると、約51%のヘッジファンドは年初から5月までに運用収益を上げたが、S&P500種株価指数は6%近く下落した。

原題:
Soros Family Office, Texas Pensioners Lead Rush Into Hedge Funds(抜粋)

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