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ワイヤーカード、破産申請でソフトバンクとの複雑な関係も清算へ

更新日時
  • ワイヤーカード関連のリパッケージ証券は破産申請を受け清算される
  • 昨年10月以降、両社間のマーケティング活動は一切ない-関係者

ソフトバンクグループと独ワイヤーカードの短く、そして物議を醸した関係が終わりに近づいている。マーケティングでの提携は動きが止まっており、ソフトバンクによる昨年のワイヤーカードへの投資でリスクを取り除くのに使われた複雑な証券は破産申請を受けて清算される。

  ブルームバーグが確認した1日付の投資家向け通知によると、ワイヤーカードの破産申請が同証券の裏付け資産の売却を招いている。同証券はワイヤーカードの転換社債を裏付けとしているが、この転換社債はクレディ・スイス・グループが監督するプロセスで売却される予定。

  清算される9億ユーロ(約1090億円)のリパッケージ証券は、2019年10月にクレディ・スイスがまとめた取引を通じて機関投資家向けに発行された。1日の通知によれば、同証券の裏付け資産であるワイヤーカードの転換社債は8日前後に予定される調整ダッチオークション方式での入札で売却される。

  ワイヤーカードとソフトバンクは昨年4月に戦略的提携を発表。当時すでに会計問題で批判を受けていたワイヤーカードへの信任投票と受け止められた。この取引の一環としてソフトバンクはワイヤーカードの転換社債を9億ユーロで取得することで合意した。ただ複雑な取引を通じ、持ち分は削減された。

  事情に詳しい関係者によると、両社間のマーケティングに関する協力も、新たな不正会計疑惑が報じられたのを受けて昨年10月以降は一切動きがない。ソフトバンクは出資先企業にワイヤーカードを何度も紹介し、一部では提携の可能性について覚書を交わすケースもあったという。情報が公になっていないことを理由に関係者が匿名を条件に語った。

  ソフトバンクの担当者は、同社とワイヤーカードとの関係に関するコメントを差し控えた。ワイヤーカードからのコメントも今のところ得られていない。

原題:Wirecard’s Complex Tie-Up With SoftBank Unwinds After Insolvency(抜粋)

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