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米政府、厳しい対中制裁準備-新疆ウイグル自治区の人権侵害で

更新日時
  • 少数民族の強制収容や迫害に責任を負う共産党当局者が対象の公算
  • トランプ大統領は厳しい規制導入の方針明示-米国務長官

米政府は中国・新疆ウイグル自治区のイスラム教徒に対する人権侵害を巡り、中国高官に制裁を科す準備をしている。事情に詳しい関係者2人が明らかにしたもので、トランプ政権の対中姿勢が一段と硬化する。ポンペオ米国務長官はいかなる措置も「厳しい」ものになると表明した。

  同関係者によると、同自治区の少数民族の強制収容や迫害に責任を負う中国共産党当局者が制裁の対象となる公算が大きい。関係者は具体的な対象者名や制裁が打ち出される時期には言及しなかった。

  人権侵害に関与した外国の当局者に制裁を科す広範な権限を米政府に与える「グローバル・マグニツキー法」に基づく措置。制裁発動は、米中貿易交渉が続く中で先送りされてきたが、トランプ大統領は先月、ウイグル族や他の少数民族弾圧の責任が認められる当局者に制裁を加えることを政権に義務付けるウイグル人権法案に署名した。

  ポンペオ長官は1日にFOXニュースとのインタビューで、「トランプ大統領は先週のウイグル人権法案に署名した際、これを真剣に受け止め、対処し、厳しい規制を導入していく方針を極めて明確にした」と述べ、「われわれはそれに取り組んでいる」と付け加えた。

  関係者2人は、制裁発動にはトランプ大統領の最終的な承認がまだ必要になると指摘。過去にトランプ大統領は、貿易交渉に悪影響が及ぶ事態や、中国、ロシア、北朝鮮の首脳との関係悪化を恐れ、制裁を延期したり、凍結した経緯がある。

  トランプ政権は1日、新疆ウイグル自治区などの強制労働など人権侵害に関与する業者を介したサプライチェーンを運用するリスクについて企業に新たな勧告を出しており、同自治区の人権侵害を巡って中国を非難する姿勢を一段と強めている。

  

原題:U.S. Readies ‘Harsh’ Sanctions on China Over Abuses in Xinjiang (抜粋)

(米国務長官の発言を追加して更新します)
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