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長期債が上昇、10年入札結果順調で買い優勢-超長期ゾーンは軟調続く

更新日時

債券市場では長期債相場が上昇。前日の米国市場で長期金利が上昇したことを受けて売りが先行した後、この日に実施された10年利付国債入札が強い結果となったことを好感して買いが優勢となった。超長期債は需給悪化への懸念が根強く、引き続き軟調となった。

  • 新発10年債利回りは前日比1.5ベーシスポイント(bp)低い0.03%。午前に0.055%まで上昇した後、午後に入り一時0.025%まで低下場面も
  • 新発20年債利回りは一時0.45%、新発40年債利回りは一時0.685%と昨年3月以来、新発30年債利回りは0.645%と昨年1月以来の水準までそれぞれ上昇
  • 長期国債先物9月物の終値は2銭高の151円76銭。午前に151円58銭まで下落したが、10年入札結果発表後には151円84銭まで上昇した

市場関係者の見方

野村証券の中島武信シニア金利ストラテジスト

  • 他に買うものがない国内投資家の需要で吸収され、10年債入札はかなり強かった
  • これまでトレーディングの売り仕掛けで金利上昇してきたが、入札結果が予想より良かったため買い戻しが入った
  • 超長期債は明日のオペや来週の30年債入札を見ないと本格的な買い戻しはないだろうが、金利は上昇しても緩やかに
  • 明日の残存期間10年超25年以下のオペは据え置きの可能性が高い。売り渋りが出るかどうかに注目

みずほ証券の松崎涼祐マーケットアナリスト

  • 10年債入札は直前に相当調整が進んだこともあり、強い結果に終わった
  • 長期債は入札結果が支援材料になり反発した
  • 超長期債は昨年フラット(平たん)化が相当進んだことの反動が続いており、少なくとも30年債入札までは上値の重い展開が続きそう

10年債入札

  • 最低落札価格は100円39銭と、市場予想の100円35銭を上回る
  • 投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.66倍と、前回3.36倍から上昇
  • 小さいほど好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は2銭と前回と同じ
  • 備考:日本債券:10年利付国債の過去の入札結果(表)

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.140%-0.095%0.030%0.440%0.645%0.675%
前日比+0.5bp横ばい-1.5bp+0.5bp+1.5bp+1.0bp
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