, コンテンツにスキップする

経済スパイで有罪、15年に逮捕・起訴の中国人教授-米連邦地裁

  • 量刑は経済スパイが最長で禁錮15年、企業秘密窃取10年-地裁文書
  • スカイワークスとアバゴから企業秘密を盗み出した-検察

米国で2015年に逮捕・起訴された中国人教授の張浩被告に対しカリフォルニア州サンノゼの連邦地裁判事は26日、企業秘密窃取と経済スパイの罪で有罪と認定した。

  同被告は15年に会議のためにロサンゼルスを訪れた際に逮捕され、米国の機密を盗み出し、ケイマン諸島のペーパーカンパニーを通じて中国政府・軍に売り渡すため南カリフォルニア大学で知り合った同僚と共謀した罪で起訴されていた。

Chinese Professor Hao Zhang Attends Trial For Trade-Secret Theft

張浩被告(サンノゼの連邦地裁、2019年10月2日)

撮影:マイケルショート/ブルームバーグ

  米国での中国による知的財産窃取とされる活動に対する取り締まりはオバマ前大統領の下で強化され、トランプ政権でも続いている。地裁文書によれば、張被告の量刑は経済スパイが最長で禁錮15年、企業秘密窃取で10年となっている。

  張被告の弁護団は、中国有数の技術系大学である天津大学での同被告の仕事について、新しい科学知識に関するものだとしながらも、中国の国益のためではないと主張していた。

  張被告および弁護団は裁判での不利益を最小限に抑えようと法律の専門家が「ダメージコントロール」と呼ぶ弁護戦術を用い、陪審ではなくエドワード・ダビラ連邦地裁判事の判断に委ねた。弁護団は企業秘密のデータが含まれると検察が主張した電子メールと、張被告が連邦捜査局(FBI)の取り調べ中に行った自白を含む証拠については真偽を争わなかった。

  検察によれば、張被告は以前の雇用主だったスカイワークス・ソリューションズアバゴ・テクノロジーズから企業秘密を盗み出した。スカイワークスはマサチューセッツ州ウォバーンを本拠とし、サンノゼに本社を置くアバゴはブロードコムを15年に買収。買収に伴い社名をブロードコムに変更している。検察は携帯電話などの端末で不要信号を取り除くテクノロジーが盗まれたとしていた。

  張被告は06年、南カリフォルニア大で電気工学の博士号を取得。検察によると、同被告と共謀者は米企業で働いた後、天津大で教えるため中国に戻っていた。張被告は起訴された6人のうちの1人だが、他の5人は中国国内にいるとみられている。

  ダビラ判事は、検察と被告の双方が大筋認めている証拠は、問題の情報が企業秘密だと張被告が認識していたことを示していると指摘。同被告が「盗んだ秘密を利用し、自身を発明者として特許申請を行った」と結論付けた。また同判事は、経済スパイでの有罪理由の1つとして、張被告の計画を天津大が支援していた証拠を挙げた。

  張被告の弁護士からコメントは今のところ得られていない。量刑は8月31日に言い渡される。

原題:Chinese Professor Found Guilty in U.S. of Economic Espionage (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE