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金正恩氏、韓国への挑発姿勢を軟化か-軍事行動計画の保留指示

更新日時
  • 朝鮮労働党中央軍事委の23日の会議で指示-朝鮮中央通信
  • 北朝鮮が軍事境界線付近の拡声器を撤去する動き-聯合
金委員長

金委員長

Photographer: KHAM/Reuters/Bloomberg
金委員長
Photographer: KHAM/Reuters/Bloomberg

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は23日、韓国に対する軍事行動計画の保留を指示した。国営朝鮮中央通信(KCNA)が24日、党中央軍事委員会の予備会議での金委員長の発言を引用して伝えた。

  金委員長はテレビ会議形式で行われた同会議で、「国の戦争抑制力をより一層強化するための国家的対策」に関する文書について議論した。

  KCNAによると、党中央軍事委は最近の情勢を考慮し、「対南軍事行動計画を保留した」という。詳細は明らかにしていない。

  25日で朝鮮戦争勃発から70年となり、これに合わせて北朝鮮がさらなる挑発行為を行うのではないかとの観測があった。

  聯合ニュースは24日、北朝鮮が軍事境界線沿いに最近再設置していた拡声器約10台を撤去する動きが見られていると、複数の韓国政府当局者を引用して報じた。

  北朝鮮は16日、韓国側が1500万ドル(約16億円)拠出することで2018年に建設された開城の南北共同連絡事務所を爆破した。ただ、北朝鮮分析サイトの38ノースによると、同事務所の建物は損傷したものの倒壊しなかったことを衛星写真の分析が示している。

  17日にはさらに、開城工業団地と金剛山観光地区に部隊を展開することになると、KCNAが朝鮮人民軍総参謀部の報道官を引用して伝えていた。いずれも南北融和を象徴するプロジェクトだ。

  韓国の脱北者団体が今月、体制批判のビラを散布したことを受け、北朝鮮は一連の行動に出ていたが、別の動機があるとの見方もある。北朝鮮経済は、国際的な制裁や新型コロナウイルス対策の国境封鎖で疲弊している。

北朝鮮の強硬姿勢、1997年以来最悪の経済状況が背景か

原題:Kim Jong Un Suspends Planned Military Moves Against South Korea(抜粋)

(拡声器撤去の動きなどを追加して更新します)
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