日本株は小幅反落、金融緩和と感染2波警戒が攻防-商社や海運安い
伊藤小巻、長谷川敏郎
更新日時
-
米カリフォルニア州やテキサス州で新型コロナの新規感染が最多
-
米製造業PMIや新築住宅は改善示す、23日の米国株は続伸
24日の東京株式相場は小幅に反落。新型コロナウイルスの感染第2波への警戒が根強い中、商社や海運が売られた。一方、米景気指標の改善から輸送用機器や精密機器は上昇した。
|
〈きょうのポイント〉
丸三証券の服部誠専務は、「株式市場は先物の買い戻しといった需給主導相場が一巡してファンダメンタルズを見ている段階になっているが、コロナ第2波の影響を受けにくい銘柄や、何か材料のある銘柄だけが動いている」と指摘。「当面は大きく株価を動かす材料もなく、7月下旬に4-6月決算が公表されるまではレンジ相場が続くだろう」と話した。
円高進行を背景に日本株は下落で始まったが、ファーストリテイリングなどの上昇で日経平均は開始直後に上昇に転じ、午後は前日の終値を挟んだ展開だった。セゾン投信運用部の瀬下哲雄運用部長は市場参加者が神経質になる中、金融緩和と感染再拡大の材料がせめぎ合ってこう着状態が続いていると指摘。「感染第2波とそれによる業績悪化は織り込み済みの一方で、大胆な中銀の金融政策でリスクが極端に小さくなっている」と話していた。
- 東証33業種では海運、繊維製品、電気・ガス、鉄鋼などが下落
- 精密機器、輸送用機器、ゴム製品、小売は上昇

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
LEARN MORE