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東芝、キオクシア株売却金の過半を株主還元へ-株価急騰

更新日時
  • 秋ごろにM&A含む事業構成見直しや売却を実行する方針
  • 株価は前営業日比8%高の3525円、4カ月ぶりの高値

東芝は22日、約40%保有しているキオクシアホールディングス(HD)の株式売却から得られる手取金純額の過半を株主還元に充当する方針を明らかにした。発表を受け、株価は急騰した。

  発表によれば、株式を現金化する方法を継続的に検討している。メモリー事業を同社が運営する意図はないという。

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東芝の車谷社長

Photographer: Kyodo News/Kyodo News Stills

  新型コロナウイルスが沈静化していれば、秋ごろに成長性の高い合併・買収(M&A)の検討を含む積極的な事業構成の見直しと事業売却を実行する方針だ。上場子会社の東芝テックについても、東芝の事業構成戦略の観点から同社と協議する。

  車谷暢昭社長は会見でキオクシアHDの「具体的な売却方法や時期はコメントを控えたい」と話した。売却後も日本勢が過半数を保有するかどうかについては「新しい考え方もあろうかと思う」と述べた。

  キオクシアHDは記憶媒体の半導体、NAND型フラッシュメモリーを製造する。米原発事業の損失を穴埋めするため、2018年に米ベインキャピタル主導の「日米韓連合」に2兆円で売却された。

  キオクシアHDの広報担当、山路航太氏は電話取材で東芝の発表についてはコメントを控えるとしている。上場時期については「2018年6月から3年以内の上場を目指す方針に変わりはない」と述べた。

新議長

  取締役会議長の小林喜光氏(三菱ケミカルホールディングス会長)は7月31日の株主総会で社外取締役を退任する。新たな議長には、中外製薬会長やソニー取締役会議長を務めた永山治氏が就任する予定。

  取締役を巡っては、旧村上ファンド出身者が設立したエフィッシモ・キャピタル・マネジメントや3D・オポチュニティー・マスター・ファンドなどから株主提案があったが、会社側は反対した。

  車谷社長は、株主との対立という感覚では受け取っていないと話した。

  発表を受け、株価は一時、前営業日比8%高の3525円まで買われた。2月17日以来、4カ月ぶりの高値。

4カ月ぶり高値を付けた東芝株
(会見内容や発表の詳細を追加します)
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