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ワイヤーカードCEOが辞任、現金2300億円不明で株価急落続く

更新日時
  • 2営業日の下げは一時45%、長期投資家も株式放出
  • 不明の現金、フィリピン2行は関係否定-資金繰りにも懸念

現金19億ユーロ(約2280億円)が不明になっていると明らかにしたドイツのオンライン決済会社ワイヤーカードは、マーカス・ブラウン最高経営責任者(CEO)の辞任を発表した。

  ワイヤーカードが19日発表したところによると、ジェームス・フライス氏が暫定CEOに就任する。同氏は前日に取締役会メンバーに指名されたばかりだった。

Wirecard AG Reaffirms Profit Forecast Amid Accounting Concerns

マーカス・ブラウン氏

撮影:ミカエラ・ハンドレック・レール/ブルームバーグ

  ワイヤーカードを巡っては、問題の19億ユーロを保管していると想定されていたフィリピンの銀行2行が、同社とのビジネス上の関係を一切否定。フランクフルト市場ではワイヤーカードの株価急落が続いている。英アルケン・アセット・マネジメントやドイツ銀行資産運用部門のDWSグループなど、これまで同社株を長期保有してきた投資家も売りを出した。

  ワイヤーカードは資金繰りが行き詰まるリスクにも直面している。同社は18日、監査を経た決算報告書が19日に発表されなければ、最大20億ユーロの融資が打ち切られる可能性があると明らかにした。モルガン・スタンレーのアナリストらは、不明の19億ユーロを見つけられない場合、ワイヤーカードの手元に残った現金は2億2000万ユーロ前後だと試算した。

  ブラウン氏は2002年にCEOに指名され、数千万ユーロの自己資金を同社に投資。7%の同社株を持ち、資産評価額は一時数十億ユーロにまで膨らんだが、今回の株価急落で急速にしぼんでいる。

Wirecard's shares fall about 80% after accounting revelations

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原題:
Wirecard’s CEO Exits After Missing $2.1 Billion Hammers Shares(抜粋)

Wirecard Faithfuls Head for the Exit After Billions Go Missing

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