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投資家が積み上げた1兆ドルの現金、リスク資産上昇の鍵握る

  • MMFからの資金流出は4週連続-ここ3年余りで最長
  • 現金はリスク資産上昇の「弾薬」となる可能性-ノーザン・トラスト

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に伴う市場混乱の中で投資家が積み上げた1兆ドル(約107兆円)の現金が、リスク資産価格上昇の長さを決定する可能性がある。

  過去最高に達していた米マネー・マーケット・ファンド(MMF)の資産は縮小し始めている。米投資信託協会(ICI)のデータによれば、MMFからの資金流出は4週連続と、ここ3年余りで最長となり、流出額は約1050億ドルに上っている。

  このシフトの背景にあるのは景気回復の兆候で、これを受けてS&P500種株価指数は2月以来の高値に上昇した。また、米金融当局の購入を受け債券の上場投資信託(ETF)にも資金が流入した。

  現金からのシフトが今後も続くかどうかには多くがかかっている。既に始まっているリスク資産値上がりを支える原動力になることは明らかだ。ただ、新型コロナ懸念が再燃する中、大規模なシフトを予想するのは時期尚早だろう。ドイツ銀行の分析によれば、新型コロナを懸念する投資家は過去の市場危機時よりも根強く現金保有を維持している。

  ノーザン・トラスト・アセット・マネジメントの短期債ディレクター兼クレジット調査責任者、ピーター・イ氏は、「これはまさに投資家が抱いている不透明感と懸念を示している」とした上で、「別の見方をすれば、こうした投資されていない現金は今後の展開がより明確になった時にリスク資産を押し上げる弾薬となる可能性がある」と指摘した。

U.S. money fund assets not far from record high

原題:
A $1 Trillion Cash Pile Holds Key to the Fate of Risk Assets (1)(抜粋)

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