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株式投資「失われた10年」到来も、ダリオ氏のブリッジウォーター警告

  • グローバル化のピーク過ぎる-コスト最適化から信頼性重視に転換
  • 企業が抱える債務、利益水準低下でコロナ禍の後に膨らむ可能性
レイ・ダリオ氏

レイ・ダリオ氏

Photographer: Patrick T. Fallon
レイ・ダリオ氏
Photographer: Patrick T. Fallon

米企業の利幅は何年も力強く拡大してきたが、この流れが反転し株式投資家にとっては「失われた10年」になりかねないと、レイ・ダリオ氏が創業したヘッジファンド運用会社ブリッジウォーター・アソシエーツのアナリストらが警告した。

  16日付の顧客向けリポートで、利幅の伸びは株式投資が現金を上回るリターンを達成する上で大きな役割を果たしてきたが、それが一変し、現在の景気循環的な業績下降を脱した後もそうした状況変化は続く可能性があると指摘した。

  「ここ数十年にわたり先進国の収益性を高めた最大の要因とも言えるグローバル化は、すでにピークを過ぎた」とし、現在は、米中の対立と新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が「コスト最適化のみの追求ではなく、信頼性を重視して拠点を自国に戻し、サプライチェーンを二重構造にする多国籍企業の動きを加速させている」と説明した。

  アナリストらは、パンデミックがもたらした需要減ですでに、短期的に利幅は大きく低下していると分析した。

  コストが上昇するにもかかわらず米国内に生産工場を建設する方針を発表した企業のとしては、インテルと台湾積体電路製造(TSMC)を挙げている。

  「全体的に利益が回復する場合でも、一部の企業は破綻するか、その途中で株価が下がるだろう。利益水準が低下して現金不足が生じ、企業が抱える債務はコロナ禍の後には膨らむ公算が大きい」と注意を促した。

原題:Dalio’s Bridgewater Warns of Possible ‘Lost Decade’ for Stocks(抜粋)

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