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日本の対米貿易黒字は過去最低、コロナ影響で自動車輸出が急減

  • マイナス寄与度の半分は自動車・同部品、電機や一般機械も大幅減
  • 米国は大量消費国、長期トレンドの変化ではない-農中総研の南氏

5月の日本の対米貿易収支の黒字額は103億円と、統計でさかのぼれる1979年1月以降の最低となった。自動車を中心に米国向け輸出が前年同月比50.6%減と、2009年3月以来の落ち込みとなったことが響いた。対米収支が赤字になったことはない。

  自動車の対米輸出は同78.9%減少し、マイナス寄与度は21.4%と最大。自動車と同部品を合わせるとマイナス寄与度全体の半分を占めた。半導体電子部品などの電気機器は前年同月比42.2%減、原動機を中心とした一般機械は同40.9%減少した。

対米貿易収支は過去最低

  対米貿易黒字の縮小について、農林中金総合研究所の南武志主席研究員は、「単にコロナの影響を反映したものだ」と指摘。「重要な点は、米国は消費大国であり、足元の貿易収支が長期のトレンドの変化を示しているわけではない」とし、コロナ終息後には回復していくとの見方を示した。

  貿易赤字縮小へ保護主義的な政策を掲げるトランプ米大統領は、対日赤字にも懸念を表明している。20年初めに発効した日米貿易協定では、米国による日本製自動車や同部品への追加関税が交渉過程で焦点の一つとなったが、当面は発動されないことになった。

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