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米テスラが時価総額で自動車世界一、自己株分除けばトヨタ抜く

  • トヨタの自己株保有は約300億ドル、テスラは自己株保有なし
  • 財務体質や従業員規模に圧倒的な違い、テスラは過剰評価の声も
イーロン・マスク氏

イーロン・マスク氏

Photographer: Frederic J. Brown/AFP/Getty Images

電気自動車メーカーの米テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は11日、「テスラは世界で最も時価総額の大きい自動車メーカーとなった。おめでとう!」とするツイートにいいねをした。

  ツイートには、別のユーザーが作成したとみられる世界の自動車メーカーの時価総額ランキングが添付されていた。

  ブルームバーグのデータによると、テスラの時価総額は1735億ドルと、トヨタの時価総額2040億ドル(6月15日終値ベース)を下回る。時価総額は発行済株式数に直近価格を掛けて算出される。数式に自己株式を含めて計算すれば、世界でトップの座はトヨタが守る。

米ドルベース

備考:テスラ、時価総額で自動車会社世界トップを射程にートヨタ迫る

  過去6年間、積極的に自社株買いを進めたトヨタの自己株保有比率は14%で総額約300億ドルに相当する。東京証券取引所が発表する時価総額ランキングによると、5月末時点の総額は22兆円(2050億ドル)。ここから自己株式分を差し引いた1750億ドルは、ツイートに記載された金額に概ね同じ水準だ。

  過去6年間で平均2兆円の純利益を生み出したトヨタとテスラの比較が妥当かに疑問も残る。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘チーフ投資ストラテジストは、「時代の流れという追い風はあっても、トヨタの優れた財務体質を考えると、テスラが過剰評価されている部分がある」と話す。しかもトヨタは従業員35万人以上に対して、テスラは約4万8000人弱と規模に差がある。

  藤戸氏は、「単純にトヨタとテスラの時価総額が近くなってきたので、テスラがトヨタに匹敵する会社になったと考える人はいない。今後10年を見た場合に期待値を極限まで引き上げれば、1000ドルから1100ドルの株価水準は妥当ということになるのだろう」と話した。

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