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Photographer: interstid/iStockphoto
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トランプ氏の「極端な措置」警戒、現金保有増やす-華夏基金の甘氏

  • 南シナ海で中国に挑む可能性、台湾との軍事・外交同盟もあり得る
  • 米中対立は先月、新たなレベルに達した-華夏基金(香港)CIO
Display of red electronic board of stock market quotes. down trend or recession concept
Photographer: interstid/iStockphoto

今年の米大統領選挙が近づくにつれ米中間の覇権争いがエスカレートすると見込む華夏基金(香港)は現金保有を増やし、売り持ちを積み増している。

  同社の甘添最高投資責任者(CIO)は電話インタビューで、トランプ米大統領が低下する支持率を支えようと「極端な措置」に訴える可能性を市場は十分に織り込んでいないと指摘。「南シナ海で中国に挑む可能性がある。レッドラインを越える台湾との軍事もしくは外交同盟もあり得る。もっと悪い状況となるかもしれない」と語った。

  甘氏は2月と3月にほぼ全てのポジションを解消し、新型コロナウイルス感染拡大が市場にもたらした金融危機以来最悪の売り局面を免れた。相場はその後持ち直しているものの、慎重姿勢を崩していない。

  甘氏は「保有する個別株の財務数値が良好かどうかにかかわらず、大きなマクロ的な変化を感じ、ポジションを急いで減らした」と説明。現時点で資産の60%余りを現金で保有している。

  中国株が急落した2015年、甘氏の華夏基金チャイナ・グロース・ファンドはプラス14.9%のリターンを確保。09年の開始以降、同ファンドのリターンはプラス180.96%と、中国と香港のベンチマークを上回っている。

  甘氏によれば、トランプ政権が中国に対する重要な外交・防衛方針を発表した先月、米中対立は新たなレベルに達した。「16ページのこの報告書の鍵を握るポイントは、過去20年の対中政策は失敗だと明白に認めていることだ。今後は中国の成長封じ込めということになる」と述べた。

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原題:Hedge Fund Manager Who Nailed 2015 China Crash Is Hoarding Cash(抜粋)

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