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日本株は反落、為替の円高やテクニカル過熱感-自動車や素材安い

更新日時
  • ドル・円は一時1ドル=107円90銭台と円高、指数の上方かい離拡大
  • 米ニューヨーク市で経済活動再開、米S&P500は年初来の下げ埋め

9日の東京株式相場は7日ぶりに反落。為替の円高進行や短期のテクニカル的な過熱感から、自動車や精密機器などの輸出関連、鉄鋼や非鉄金属など素材、商社株が安い。

  • TOPIXの終値は前日比2.29ポイント(0.1%)安の1628.43
  • 日経平均株価は87円07銭(0.4%)安の2万3091円03銭

〈きょうのポイント〉

  • きょうのドル・円相場は一時1ドル=107円90銭台、前日の日本株終値時点は109円52銭
  • 8日の米S&P500種株価指数は年初来の下げを全て埋める-ナスダック総合指数は最高値
    • 米ニューヨーク市で経済活動再開、新型コロナウイルス検査の陽性率が最低を更新

  丸三証券の服部誠常務執行役員は「コロナショックの『負のメカニズム』の逆回転の状況とあって、止まるようで止まらない相場だ」とした上で、「株価指数や個別銘柄で25日移動平均線からの株価かい離がかなり大きくなっている。過熱を冷ますためにいったん日柄調整が必要」と述べた。

  5日に1ドル=109円台後半まであったドル高・円安が一服するとともに、戻り売りが優勢となった。三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩シニアストラテジストは「米国株高を受けて上昇するかと思っていたが、米長期金利が少し下がった影響で為替がドル安・円高に振れ、それが日本株にとって響いた」と話した。

  日経平均は8日終値時点で25日線からの上方乖離(かいり)が10%と、経験則から短期買われ過ぎとされる5%を大きく上回る。株式需給面では12日に株価指数先物・オプション6月限の特別清算値(SQ)算出を控える。「ここまでの上昇ピッチが速かったことで利益確定したいという投資家もいることに加え、海外勢の先物買い戻しがSQで一巡する可能性がある」と市川氏は話した。

  もっとも、指数の下げは小幅にとどまり、下落業種は直近連騰期間に上昇が目立っていた業種が中心だった。大和証券投資情報部の石黒英之シニアストラテジストは「株価と業績とのかい離を指摘する声が多いものの、株価は先を読むことからショック直後は両者のかい離が一時的に大きくなるのは当然だ」と指摘。コロナ危機後もリーマンショック時やチャイナショック時と同様、「政策対応でまず株価が底入れしてその後1株利益が追随してくるだろう」と予想していた。

  • 東証33業種では鉄鋼や海運、非鉄金属、ガラス・土石、証券・商品先物、輸送用機器が下落
  • 電気・ガスや保険、食料品、建設、情報・通信は上昇
7日ぶり反落
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