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4月実質消費支出11.1%減、コロナで01年1月以降最大の落ち込み

更新日時
  • 7カ月連続のマイナス、1世帯当たりの消費支出は26万7922円
  • 単純に自粛の影響、お金使いたくても使えなかった-農中総研の南氏

総務省が5日発表した家計調査によると、4月の消費支出(2人以上の世帯)は物価変動を除いた実質ベースで前年同月比11.1%減と、減少幅は消費増税前の駆け込みの反動が表れた2015年3月(10.6%減)を上回り、比較可能な01年1月以降で最大の落ち込みとなった。  

  減少は7カ月連続。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の発令で外出自粛や店舗の時短営業・休業の動きがさらに強まる中、被服および履物、教養娯楽の落ち込みが目立った。総務省は発表資料で、「休校や在宅勤務の広がりによる巣ごもり需要や、外出自粛による影響などがうかがえる」と説明している。

キーポイント
  • 実質消費支出のブルームバーグ調査予想中央値は12.8%減-前月は6.0%減
    • 1世帯当たりの消費支出は26万7922円
    • 減少寄与品目は、教養娯楽、被服および履物、食料、交通・通信
    • 増加寄与品目は、光熱・水道、住居

  

7カ月連続のマイナス

エコノミストの見方

みずほ総合研究所の嶋中由理子エコノミスト:

  • 耐久財が思ったより強めに出た。家庭用耐久財、教養娯楽用耐久財がプラス、巣ごもり需要でPCなどが下支えし、耐久財が強く出たことがコンセンサスより上振れた要因
  • 自動車が強めなのが不思議。家計調査は振れが大きいデータで、11%減で収まったが実際はもう少し落ちている可能性
  • 非耐久財はプラス幅拡大、巣ごもり需要に伴い自炊で肉消費が増え、通信や郵便も巣ごもり需要が支えている
  • 旅行、飲酒、交通、交際、衣服など、緊急事態宣言の解除で旅行以外は5月上旬を底として徐々に持ち直してくるが、雇用・所得環境が悪化しているため回復ペースはゆっくりだろう

農林中金総合研究所の南武志主席研究員:

  • 4月が消費の落ち込みのボトムだとみている
  • 4月は雇用の悪化で消費が落ち込んだというより、単純に自粛の影響が出たとみている。お金を使いたくても使えなかった
  • 今後はある程度は戻ってくるはずだが、ビジネスも完全に再開というわけではないので、戻りは限定的になるところもある

背景

  • 4月の小売業販売額は前年同月比13.7%減と2カ月連続のマイナス。基調判断は「急速に悪化している」へ引き下げられた
  • 4月の完全失業率は2.6%と2カ月連続で前月を上回り、17年12月(2.7%)以来の高水準となった。休業者は597万人と3月の249万人から倍増

     

(総務省の説明とエコノミストコメントを追加して更新しました)
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