シティCFOらウォール街の黒人幹部、男性暴行死について発言
Jennifer Surane、Sridhar Natarajan、Sonali Basak-
シティのマーク・メイソンCFOは発言すべきか迷っていた
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「もはや沈黙することはできない」-JPモルガンのダケット氏

白人警官による丸腰の黒人男性の暴行死に対する抗議デモが全米各地に広がる中、 ウォール街の黒人上級幹部の1人であるシティグループのマーク・メイソン最高財務責任者(CFO)は、発言すべきかどうか迷っていた。
メイソン氏の周囲の人々は同氏の考えを尋ね続けた。
シティグループ行内の先週の電話会議で、従業員の1人はメイソン氏に対し、銃規制や白人至上主義者による抗議活動などの問題と同様、シティが今回の政治論争に加わる計画があるか質問した。メイソン氏の妻と子供も同氏に発言するよう促した。
メイソン氏は1日夜のインタビューで、「ここ1週間を通じて人々が当行の見解を聞く必要があることが明らかになった」と指摘。「私はこの事件の残虐性を際立たせ、黒人が何を感じているかを説明し、人々に何らかの支援方法を教えるような形で発言したかった」と語った。
同氏は5月29日にシティのウェブサイトに掲載されたブログへの投稿で、 死亡した黒人男性ジョージ・フロイドさんの最後の言葉「息ができない」を10回繰り返して文章を始めた。それ以来、同行の従業員から多くのコメントが寄せられている。「反応は圧倒的だった」と同氏は述べた。
他の黒人幹部も発言している。JPモルガン・チェースのコンシューマーバンキング部門の最高経営責任者(CEO)、ザサンダ・ブラウン・ダケット氏はリンクトインに「今は2020年だし、もうたくさんだ。われわれはもはや沈黙することはできない」と投稿。「痛ましいことであり、私の涙は本物だ」とコメントした。
原題:
For Citi CFO, Atrocity of Floyd’s Death Led to Need to Weigh In(抜粋)