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中国が米国からの一部農産物輸入を停止、貿易協定に暗雲-関係者

更新日時
  • 中国国有企業のCOFCOとシノグレイン、注文直前で見送り
  • 香港の「国家安全法」巡るトランプ氏の制裁方針で中国は姿勢転換
Workers load imported soybeans onto trucks at a port in Nantong in China's eastern Jiangsu province on April 4, 2018.

Workers load imported soybeans onto trucks at a port in Nantong in China's eastern Jiangsu province on April 4, 2018.

Photographer: -/AFP

中国政府の当局者は農業分野の主要国有企業に対し、大豆など米国産農産物の一部の購入を停止するよう伝えた。事情に詳しい複数の関係者が明らかにしたもので、香港を巡る緊張悪化を中国政府は見極めようとしているという。

  中糧集団(COFCO)と中国儲備糧管理(シノグレイン)は購入停止の要請を受けたと、非公開情報だとして関係者の1人が匿名を条件に述べた。

  関係者1人によると、中国の買い手は米国産豚肉の購入も取り消したという。民間企業は購入停止を求められてはいないと関係者の1人は語った。

香港へのトランプ氏の幅広い選択肢-貿易や銀行、米ドル・ペッグ制

  米中間で1月に署名された第1段階の貿易協定を巡り、一段と暗雲が広がっている。中国の李克強首相は先月、同合意を履行する姿勢をあらためて示したものの、香港の統制強化を図る中国政府の動きを巡る対立でその後、緊張が高まり続けている。

  中国政府の動きを受けて市場では、リスクオンのセンチメントが後退。S&P500種株価指数は小動きの一方、シカゴの大豆先物は一時0.8%下落した後、0.4%上昇。農産物卸売りの米アーチャー・ダニエルズ・ミッドランドの株価は値下がりした。

  パラゴン・グローバル・マーケッツのマネジングディレクター、マイケル・マクドゥガル氏は「市場は既に米中関係の悪化を目にしてきた。中国の一次産品購入の進展はこれまでのところ鈍く、貿易合意の先行きは既に危うい状況だと考える人が多い」と指摘した。

  トランプ米大統領は5月29日、中国が香港の「国家安全法」を制定する方針を採択したことに対し、中国との対決姿勢をあらわにした。COFCOとシノグレインは中国の農産物輸入で中心的役割を担っており、関係者の1人によれば、29日は米国産大豆20ー30カーゴについて価格を問い合わせていたが、トランプ氏が中国当局者への制裁の意向を示したことを受けて注文は見送った。中国側はトランプ氏の出方を見守っていると関係者1人は語った。

  中国商務省にファクスでコメントを求めたが応答はない。COFCOとシノグレインも電話に対し応答していない。

原題:China Halts Some U.S. Farm Imports, Threatening Trade Deal (2)(抜粋)

(市場関係者のコメントなどを追加して更新します)
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