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【米国市況】S&P500種が上昇、トランプ氏は会見で原稿読みに終始

TOPSHOT-US-ECONOMY-NYSE
Photographer: JOHANNES EISELE/AFP
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Photographer: JOHANNES EISELE/AFP

29日の米株式市場では、S&P500種株価指数とナスダック総合指数が上昇。景気持ち直しを期待する楽観的ムードが、弱材料を上回った。

  トランプ大統領は予告していた記者会見で、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)と香港情勢に関し、中国の行動を非難した。しかし厳しい経済制裁を新たに打ち出すには至らず、市場には安堵(あんど)感が広がった。

  • 米国株はS&P500種とナスダックが上昇
  • 米国債は上昇、10年債利回り0.65%
  • ドル指数、小幅に低下-一時は0.6%低下
  • NY原油、大幅続伸し35ドル台を回復-月間で88%上昇
  • NY金は続伸、米中関係の悪化警戒し月間では3カ月連続高

  S&P500種は前日比0.5%高の3044.31。ダウ工業株30種平均は17.53ドル安の25383.11ドル。ナスダック総合指数は1.3%上昇した。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.65%。

  トランプ氏は米国が世界保健機関(WHO)との関係を打ち切ると表明。香港に与えている優遇措置の廃止へ手続きを始めることも明らかにした。ただ市場で予想されていた中国当局者への制裁は見送った。S&P500種は月間ベースでは2カ月連続上昇となった。

  エバコアISIのストラテジスト、デニス・デブシェール氏はトランプ大統領の記者会見について、「米中貿易合意の変更もなく、その他ダメージを与えそうな内容は全くなかった。実際の行動を考えてみると、将来的には何か起こす可能性はあるが、今のところ市場は心配しないだろう」と指摘した。大統領が原稿を読み上げる形に終始していたとも付け加えた。

  為替市場ではドル指数が小幅な低下。トランプ大統領が中国との第1段階の貿易合意を撤回するとの考えを示唆しなかったことで、市場には安心感が広がった。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%の下げ。トランプ氏の記者会見中にいったん上昇に転じる場面もあった。午前の早い時間帯には一時0.6%低下していた。

  ドルは円に対しては0.2%高の1ドル=107円83銭。対ユーロでは0.2%安の1ユーロ=1.1101ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は大幅続伸。3月以来初めて35ドル台で引けた。4月には前代未聞のマイナス価格を記録した原油は、世界中で供給が大きく抑制されていることを背景に、5月は月間で約88%高と過去最大の値上がりとなった。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物7月限は、前日比1.78ドル(5.3%)高い1バレル=35.49ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント7月限は4セント高の35.33ドル。

  ニューヨーク金先物相場は続伸。米中関係に険悪なムードが漂う中、月間ベースでは3カ月連続の上昇となった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は、前日比1.4%高い1オンス=1751.70ドルで終了した。

原題:Stocks Rise After Trump Sticks to Script on China: Markets Wrap、Dollar Declines After Trump’s China Announcements: Inside G-10、Oil Now Faces Demand Uncertainty After Record Rebound From Crash、PRECIOUS: Gold Gains as Comex Trade Turbulence Continues(抜粋)

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