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コロナワクチン治験、意図的な被験者感染が必要となる可能性も

  • 感染率低下で臨床試験実施に十分な被験者を確保できない公算も
  • 感染拡大の中心が今や南半球の国々など世界の別の地域に移る

新型コロナウイルスワクチンの開発を急いでいる製薬会社が新たなハードルに直面している。感染率低下でワクチン候補の効果の検証が困難になりかねないことだ。

  一部の地域で感染の広がりがさらに収まってくれば、ウイルスにさらされる人の数が臨床試験の実施に十分でなくなる可能性があると、英アストラゼネカのパスカル・ソリオ最高経営責任者(CEO)が28日の会見で語った。まだ時期尚早だが、健康なボラティアを意図的にウイルスに感染させることを検討する必要が出てくるかもしれないとも述べた。

  ソリオ氏は「われわれが皆、抱えている問題は時間がなくなりつつあることだ」とし、「欧州では既に感染が縮小しつつある。米国や英国ではまだ続いているが、近く小康状態になり、治験が困難になるため、われわれはかなり速やかに行動する必要がある」と語った。

  米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の最高科学責任者ポール・ストフェルズ氏は、感染拡大の中心が今やブラジルや南アフリカといった南半球の国々など「世界の別の地域に移りつつある」と言及。ワクチンの安全性と有効性を検証する目的で計画している同社の後期試験について、「北半球で実施できることを期待しているが、もしできないなら、南半球に行かざるを得ない」と述べた。

  ソリオ、ストフェルズ両氏はともに国際製薬団体連合会(IFPMA)が主催したテレビ会議形式の会見で語った。

原題:
Covid Vaccine Makers May Need to Infect Subjects to Get Results(抜粋)

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