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香港からの資本流出懸念が再燃、新たな政治的混乱で-米の対応に注目

  • 中国の国家安全法制定の動きや米国の対応が懸念材料
  • 今のところ投資家が資金移動を急いでいる証拠はほとんどない

香港をここ数日取り巻いている新たな政治的混乱を受け、世界的な金融ハブである香港から資本が流出するとの懸念が再燃している。

  これまでのところ投資家や大企業、外国人居住者が資金移動を急いでいる証拠はほとんどないものの、中国が香港の「国家安全法」制定方針を決め、香港の政治的な自治がもはや維持されていないと米政府が公式に判断したことが、懸念材料となっている。

  香港はここ1年間、政治的混乱や1月後半以降の新型コロナウイルスの感染拡大を受け、深刻な経済危機に陥っている。こうした状況の中、今回の中国政府の介入の動きによって、最終的に香港の法制度への信頼が損なわれるとの懸念が強まっている。

米政府、香港の自治失われたと公式判断-貿易優遇に影響の恐れ

  大和証券キャピタル・マーケッツ香港で日本を除くアジアを担当するチーフエコノミストの頼志文(ケビン・ライ)氏は、「香港の国際金融センターは、多数の才能ある人材や外国人居住者が集まっていることで成り立っている」と指摘した上で、「多くの人が資金と共に去る可能性がある」と述べた。

Virus Counter-Measures In Hong Kong As Virus Deaths Climb

マスクを付けて香港の通りを歩く人々(1月23日)

フォトグラファー:ポール・ヨン/ブルームバーグ

  海外の投資家や企業幹部にとって多くを左右するのが、国家安全法の詳細やそれが香港の司法に及ぼす影響に加え、米国がどのような対応を選択するかだ。もう1つの大きな懸念材料は、数カ月間比較的平穏な状況が続いていた香港で、再び政情不安が高まるかどうかだ。国家安全法に抗議するデモの参加者はここ数日間に、中心部のショッピングエリアで警察と衝突した。

  ゴールドマン・サックス・グループのアジア太平洋担当チーフ株式ストラテジスト、ティモシー・モー氏は26日、「投資家は明らかにこれを懸念している」と指摘。「政治問題は引き続き市場が最も意識するところだろう」と述べた。

Steady Flow

Hong Kong banks saw modest outflow of foreign currency

Source: Daiwa Capital Markets

Note: Figures include net foreign assets and monetary base

原題:
Capital Flight Fears Grow Alongside Hong Kong Political Turmoil(抜粋)

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