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WeWork、新取締役指名で投票へ-TOB中止巡る対立で重大局面

  • 候補はディミトリーフ、アーノルド両氏-29日の取締役会で投票
  • 30億ドル規模のTOB中止で独立取締役2人がソフバンクGを提訴

シェアオフィス事業を展開する米ウィーワークの取締役会は新たな取締役2人の指名について29日に投票を行う予定だ。同社株主のソフトバンクグループとそれに対抗する勢力の争いで重大な局面を迎えることになる。

  ウィーワークの弁護士はデラウェア州衡平法裁判所のアンドレ・ブシャール判事に宛てた書簡で、空席となっている2人の独立取締役を指名するため29日に会合を開くと説明した。推されているのはゼネラル・エレクトリック(GE)の元法務統括責任者アレックス・ディミトリーフ氏とコンバージェックス・グループの元最高財務責任者(CFO)、フレデリック・アーノルド氏。

  ソフトバンクGが共同創業者アダム・ニューマン前最高経営責任者(CEO)らウィーワーク株主から株式を買い取る30億ドル(約3200億円)規模の公開買い付け(TOB)の中止を決めたことを巡り、ソフトバンクGを相手取った訴訟が起こされている。ソフトバンクGは昨年、ウィーワーク救済に際し株式買い付けで合意したが、今年3月、一部の合意条件が満たされていないとして取りやめを株主に通知した。

ソフバンクG、ウィーワーク株TOB完了しないと期限直前に通知

  その後、ベンチマーク・キャピタルのパートナー、ブルース・ダンリービー氏らウィーワークの独立取締役2人は契約義務違反だとしてソフトバンクGを提訴。ベンチマークは合意の下でソフトバンクGへのウィーワーク株売却を計画していた。

ソフトバンクGを提訴、TOB取りやめで-ウィーワーク取締役2氏

  新たに就任する取締役は、ダンリービー氏ともう1人の独立取締役ルー・フランクフォート氏がソフトバンクGの訴訟でウィーワークの立場を適切に代弁できるかを判断する特別取締役会委員会のメンバーになる。

  ブシャール判事は27日、ウィーワークによる新取締役の指名差し止めを求めるダンリービー、フランクフォート両氏の申し立てを退けた。両氏はソフトバンクGの訴訟が行われている間は会社運営の「現状維持」の命令を求めていた。

  ソフトバンクGの広報担当サラ・ラブマン氏は電子メールで配布した発表文で「ウィーワークは株主間の契約上の争いで役割を果たすことがあるとしても、どのような役割を果たすかを決める際にコーポレートガバナンス(企業統治)のベストプラクティス(最善慣行)を追求している」とし、「この日の裁判所判断を受け、そのプロセスを進めることができる」とコメントした。

原題:
WeWork Board Factions Head for Clash Over New Directors (1)(抜粋)

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