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オフショア人民元が下落、最安値に接近-米中関係悪化で当局容認か

オフショア人民元相場が過去最低水準に迫った。米国が新たな制裁措置を打ち出す場合、中国政府は元安を積極的に容認するとの観測が背景にある。

  27日のオフショア人民元は前日比0.7%安の1ドル=7.1965元と、昨年9月3日以来に記録した過去最安値に近づいた。新型コロナウイルスの対応や香港問題を巡り、トランプ米政権が中国共産党に対する批判を強める中で、過去数週間にオフショア人民元は下げ足を速めている。

Offshore yuan nearing weakest rate on record

  トランプ米大統領はこれまで繰り返し、為替を操作しているとして中国を非難しており、人民元の為替レートは米中貿易戦争の争点となっている。2015年に人民元が突然切り下げられた衝撃で、世界の資産価格は大きく変動し、中国金融市場に対する投資家の信頼が失われたのを目の当たりにして以来、中国の当局者は元相場の安定を支持すると表明している。

  スコシア銀行の為替ストラテジスト、高奇氏は「貿易を巡る米中の緊張が高まり続ける中で、秩序立った動きであり続ける限り中国人民銀行(中央銀行)は元安を容認するだろう」と発言。オーバーシー・チャイニーズ銀行のエコノミスト、謝棟銘氏は「米中の衝突が複雑さを増し、投資家は人民元に対してますます悲観的になっている。人民元は短期的に下落を続け、オンショアでは1ドル=7.2元を試すだろう」と述べた。

  人民銀行は今週、人民元の中心レートを2008年以来の低水準に設定し、一部のアナリストは元安容認のシグナルだと指摘していた。

原題:
China’s Offshore Yuan Slides to Brink of Record Amid Tension (1)(抜粋)

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