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レーザーテック社長、米インテルお墨付きは「マイルストーン」

更新日時
  • サムスンやTSMCが潜在的発注元に-新型の半導体検査装置
  • 20年6月期の予想受注額を850億円に増額、株価は上場来高値圏

「われわれにとっては大きなマイルストーンだ」。半導体検査装置メーカー、レーザーテックの岡林理社長は米インテルが優れた供給者に贈る「サプライヤーアチーブメントアワード(2019年度)」の初受賞(3月発表)で、供給者としての認知度が高まったと振り返る。

  レーザーテックは昨年9月、世界で初めて回路焼き付けに使うマスクを極端紫外線(EUV)露光技術で検査する新型装置を完成させた。第5世代通信規格(5G)のスマートフォン向けなどで微細化の競争が激しい半導体の製造過程に欠かせない。

  新型装置の受注について、岡林社長はブルーバーグとのオンラインインタビューで、インテルをはじめ韓国のサムスン電子、台湾積体電路製造(TSMC)などEUV技術を採用するメーカーは「全てポテンシャルカンパニーになる」と説明。複数のメーカーから「興味を持たれ、検討されていると思う」と自信を示した。

  レーザーテックは4月下旬、今期(2020年6月期)の予想受注額を700億円から850億円に上方修正した。前期との比較では9割増の水準だ。EUV関連の需要が強く、半導体関連装置は155億円増額した。サムスンは5月21日、EUV技術による最先端の半導体製造ラインの建設に着手したと発表している。

上場来高値更新を続けるレザーテック株

  独占状態にある新型検査装置の市場拡大への期待などから、同社の株価は年初来で6割以上上昇。26日も一時前日比4.1%高の9080円と上場来高値を更新した。ブルームバーグのデータによると、同社を調査対象とするアナリスト14人中、11人が買いを推奨している。

  マッコーリーキャピタル証券のアナリスト、ダミアン・トン氏は「3ナノメートルの微細化を進めるTSMCは来年度のレーザーテックにとって最大の発注元になるだろう」と予想。サムスンも今後大きな顧客になるとみている。

  岡林社長によると、新型コロナウイルスの感染拡大で、装置の設置や立ち上げに必要なエンジニアを日本から派遣できなくなっている。現在は遠隔で現地担当者に指示を出しているが、「効率は悪くなる」という。7月から始まる新年度は、納入に影響が出る可能性があると話した。

(株価を更新します)
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