新国家情報長官、親トランプ派のラトクリフ氏に-米上院が人事承認
Chris Strohm-
大統領への高い忠誠心や、情報活動分野で経験が浅いことに批判も
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大統領はラトクリフ氏起用の意向を昨年表明したが、批判を受け辞退
米上院は21日、情報機関を統括する国家情報長官にジョン・ラトクリフ下院議員(共和)を充てる人事を承認した。同氏を巡っては、トランプ大統領への高い忠誠心や、情報活動分野で経験が浅いことに批判が出ていた。

ジョン・ラトクリフ氏
写真家:Andrew Harrer / Bloomberg
上院での採決結果は賛成49、反対44。新型コロナウイルスの世界的感染拡大の責任が中国にあるとトランプ大統領が主張し、ロシアなどの外国勢力が2020年米大統領選の行方に影響力を行使しようと動く重大な局面で、ラトクリフ氏は国家情報長官の要職を引き継ぐことになる。
トランプ大統領は昨年、辞任を決めた当時のコーツ国家情報長官の後任にラトクリフ氏を起用する意向を表明したが、党派色などについて批判を受け辞退した経緯がある。
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原題:Senate Confirms Trump Loyalist Ratcliffe as Intelligence Chief(抜粋)
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