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Photographer: Thomas Trutschel
cojp

円がG10通貨で唯一の年初来値上がり、資産運用者のポジション拡大

  • リアルマネー系のファンド、円のネットロングは2012年以来の高水準
  • 大統領選挙年で中国との米国の亀裂を深まる恐れ、円を押し上げへ
Berlin, Germany - January 11: In this photo illustration Banknotes of the Japanese currency YEN are counted on January 11, 2019 in Berlin, Germany. (Photo Illustration by Thomas Trutschel/Photothek via Getty Images)
Photographer: Thomas Trutschel

資産運用者のポジションが何らかの手掛かりになるなら、今年の円のドルに対する上昇はさらに続きそうだ。

  円は大幅高ではないものの2020年に入って毎月上昇し、上昇率は1.5%とG10通貨で唯一の値上がりとなっている。緩やかだが着実なパフォーマンスを踏まえ、年金基金や投資信託などのリアルマネー系のファンドが強気な投資を増やしているようだ。

  米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、5月12日終了週の円のネットロング(買い越し)ポジションは5週連続で増加し4万7181枚と、2012年11月以来の高水準だった。

Dollar-yen edging lower within shallow bear channel

  新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)で拍車が掛かった市場混乱の中にあって、安全資産通貨とされる円の魅力は高まっている。米連邦準備制度理事会(FRB)の前例のない金融緩和策やドル供給拡大措置がドル安につながるとの見方も円に追い風だ。

  これら2つの材料はまだ影響を及ぼしているが、新型コロナ感染の発生源を巡る米中関係の緊張再燃への懸念も、円の安全性を求める投資家の動きを呼び込む新たな引き金となっている。

  CIBC証券金融商品部の春木康部長は、今年が大統領選挙年であることが主要なリスクオフ要因であり、トランプ政権の対中強硬姿勢につながる可能性があると指摘。リスクオフでドルと円が押し上げられ得るが、米中貿易摩擦関連の要因はドルに比べて円に強めの上昇圧力がかかる傾向があるとの見方を示した。

原題:
Yen Beating G-10 Peers Has Asset Managers Betting on More Gains(抜粋)

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