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4月の米雇用、戦後最悪の2200万人減の予想-10年分の雇用増帳消しか

  • 07-09年のリセッション最悪期の27倍の雇用減の公算
  • 米国史上最悪のマクロ経済データ報告の可能性-クレディS

一言で言えば、悲痛な統計だ。

  8日公表の米雇用統計では、4月の非農業部門雇用者数は前月比約2200万人減少したと予想されている。新型コロナウイルス感染拡大の防止で米国の経済活動が休止された中、10年間にわたる雇用増加がわずか1カ月でほぼ帳消しになる計算だ。

  これは2007年から09年のリセッション(景気後退)での最大の減少幅の27倍。また、第2次大戦終結で動員が解除された1945年9月に記録した過去最大の落ち込みに比べて約11倍だ。

  クレディ・スイス・グループのチーフエコノミスト、ジェームス・スウィーニー氏は「米国史上最悪のマクロ経済データ報告かもしれない」と述べた。

April payrolls seen falling by about 22 million, unemployment at record high

  ほんの数カ月前に50年ぶりの低水準だった失業率は16%に急上昇する可能性がある。1940年代にさかのぼる労働省のデータと全米経済研究所(NBER)のそれ以前のデータによれば、予想通りならこれは大恐慌以来の水準に悪化したことになる。ここ数週間に何百万人もの米国人が失業手当を申請しており、失業率は5月も上昇し続ける可能性が高い。

  新型コロナのパンデミックを受け、各州はオフィス、工場、レストランや生活に必須とみなされない他の施設の休業を求める公衆衛生の保護措置を迅速に実施したため、長期にわたる景気拡大局面に歯止めがかかった。

  労働省は米東部時間8日午前30分(日本時間同午後9時30分)に同統計を発表する。5月2日までの7週間の新規失業保険申請件数は3350万件に上っており、その規模だけでも失業の広がりがうかがわれる。ホテルなどで働く時給労働者は特に深刻な打撃を受けているが、雇用統計では全業種の雇用削減の規模と範囲の全容が示されそうだ。

  バンク・オブ・アメリカ(BofA)の米経済担当責任者、ミシェル・マイヤー氏は、「失業の広がりは重要になろう」と指摘。宿泊や飲食サービス、小売りなどの分野に失業が集中するほど「孤立した衝撃」の様相が強まるが、新型コロナ感染拡大の直接的な打撃が少ない業界でも広範に削減が行われているなら、「不況がより幅広く経済に波及していること」を示すと述べた。

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Widespread Layoffs

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Source: ADP Research Institute

Enormous low-wage job losses poised to distort earnings figure higher

原題:
Worst Postwar U.S. Jobs Report Is On Tap: Here’s What to Watch(抜粋)

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