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トランプ氏は夏のコロナ収束に期待、漂白剤活用も提案-専門家は反論

更新日時
  • 日光が当たる高温多湿環境では感染力が長く持続しない-米政府研究
  • トランプ氏は紫外線や「極めて強い光」を体に当てることも提案

新型コロナウイルスは、日光が当たる高温多湿の環境にさらされた時、ドアの取っ手などの表面で感染力が長く持続しないことが、米政府の研究で示された。

  米国土安全保障省のビル・ブライアン次官は23日のホワイトハウスの記者会見で、新型コロナウイルスは湿気や熱にさらされると「はるかに速いペースで死滅する」と述べた。

  トランプ大統領は以前、夏の気候によってウイルス感染が収束する可能性に関心を示していた。2月には、春の気温上昇で4月にはウイルスが消えてなくなる可能性があると示唆していた

Members Of The Coronavirus Task Force Hold Press Briefing

記者会見を行うトランプ大統領(4月23日)

  ブライアン次官は、表面に付着したウイルスを死滅させるために「汚染された可能性がある室内の温度や湿度を上げる」ことなど、今回の新たな研究が多くの米国人にとって実用的な情報を提供していると示唆した。例えば、華氏70-75度(摂氏約21-24度)、湿度80%の状況で夏の日差しが当たった場合、研究ではウイルスが表面に2分間しか残存しなかったことが示された。

  トランプ氏はブライアン次官の発表を受け、「たくさんの紫外線か、または単に極めて強い光を体に当ててみたらどうだろうか。これは確認されていないと思うが、今後テストされるだろう」と語った。

  ブライアン氏は、漂白剤が唾液中のウイルスを5分間で死滅させ、イソプロピルアルコールはさらに短時間で死滅させることができることが研究で示されたと指摘。トランプ氏はこれについてもさらにテストが行われると示唆、「こうした消毒剤なら1分でウイルスを打ち負かせる。1分でだ。身体内部に注入し、これを実現できるような方法はないだろうか」と述べた。

  世界保健機関(WHO)は滅菌のため身体のいかなる部分でも紫外線を当てることについて、皮膚の炎症を引き起こす可能性があるとして警告している。漂白剤は有毒化学物質で、吸入すれば肺が損傷する恐れがある。

  ザッカーバーグ・サンフランシスコ総合病院の呼吸器科医でカリフォルニア大学サンフランシスコ校の医学教授、ジョン・バームス氏は電話インタビューで、「クロリン漂白剤を吸入すれば、肺にこれ以上ないダメージを与える。漂白剤やイソプロピルアルコールを低濃度に希釈したとしても、安全ではない。完全にばかげたアイデアだ」との見解を示した。

  米疾病対策センター(CDC)によると、米国では洗浄剤や消毒剤に関連した中毒症例が3月に著しく増加した。ある女性は、台所の流しに漂白剤と酢、お湯を満たして野菜を洗おうとし、病院に運ばれた。

原題:Trump’s Idea to Bleach Lungs to Kill Coronavirus Alarms Experts(抜粋)

(第6段落後半以降に情報を加えて更新します)
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