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新たなクジラ、原油ETFが21日のWTI急落招く-期近に大量の売り

  • マイナス価格の事態恐れ、巨大ETFがWTI期近を期先に振り向け
  • 2つのETF、21日の市場で6月限建玉残の約2割を売却

21日に起きた米原油先物相場の急落に、2つの上場投資信託(ETF)が寄与していた。マイナス価格になる事態を恐れ、エクスポージャーを期先物に移し期近を大量に売却した。

  ファンドの提出文書に基づきブルームバーグが算出したところによると、ユナイテッドステーツ・オイルファンド(USO)とサムスンS&P・GSCI原油ERフューチャーズETFは21日に、中心限月のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物6月限を合計で約11万枚売った。前日の引け時点での建玉残高の19%に相当する。

  WTI6月限は21日、一時68%安の1バレル=6.50ドルまで急落した。同時に期先物とのコンタンゴ(順ざや)は劇的に拡大し、6月限と7月限のスプレッドはほぼ2倍の10.99ドルとなった。

A Giant in the Oil Market

USO share of WTI open interest as of April 21

US Commodity Funds LLC, Bloomberg

  ETFが過去数週間にどれほど原油先物市場での存在感を強めたかを、この急落は物語る。乱高下する相場で底値拾いを狙う投資家から、記録的な額の資金をこれらのETFは集めていた。原油に注力するETFでは最大のUSOは、21日時点でWTI6月限の建玉残の約30%を保有。サムスンは9月限の約10%を持っていた。

  USOはこれまで期近のみに投資してきたが、21日遅くに6月限の持ち高を7月限と8月限に一部振り向けたと明らかにし、「スーパーコンタンゴなど特異な市場環境」のためだと説明した。ウェブサイトによると、11.57ドルと12.19ドルで6月限を9万670枚売却した。

原題:
How ETFs, New Whales of the Oil Market, Are Roiling Prices (1)(抜粋)

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