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日本株下落、新型コロナが及ぼす実体経済の悪化懸念-電機や金融安い

更新日時
  • 新型コロナの感染者数は200万人を突破、米小売売上高は最大の減少
  • ベージュブックは経済活動が「急激に縮小」、NY原油は20ドル割れ

16日の東京株式相場は下落。新型コロナウイルスの感染拡大は海外でピークアウトした可能性が高まる一方で、3月の米鉱工業生産が歴史的落ち込みとなるなどしたため実体経済への懸念が高まり、日本株にも売り圧力が強まった。世界景気の影響を受けやすい電機や自動車などの輸出や金融を中心に下げた。

  • TOPIXの終値は前日比11.83ポイント(0.8%)安の1422.24
  • 日経平均株価は同259円89銭(1.3%)安の1万9290円20銭

〈きょうのポイント〉

  • 新型コロナ
    • 感染者数が世界で200万人を突破、死者数は13.3万人に
    • フランスでは死者数が過去最多の1438人増加
    • データは米国が新たな感染のピーク過ぎたこと示唆-米大統領
  • 米小売売上高、過去最大の8.7%減少
  • 米鉱工業生産指数、3月の製造業は1946年以来の大幅低下
  • 米地区連銀報告(ベージュブック)、経済活動は「急激に縮小」
  • NY原油終値は1バレル=19.87ドル、2002年以来の20ドル割れ

  ニッセイ基礎研究所の井出真吾チーフ株式ストラテジストは「昨日までは市場がコロナ後をイメージしていたが、米国の経済指標が市場予想よりも悪く、投資家は実体経済の悪さに警戒している」と指摘。投資家は経済指標の結果を過去のものとして感染の拡大状況だけを注視してきたが、「欧米の感染拡大にピークアウトが見えつつあるため市場の注目が実体経済に移り、悪化する経済指標に目を背けられなくなってきた」と話した。

  日本株は朝方から下落して始まったが、日本時間午前の米株指数先物が下げ幅を拡大すると、日経平均は400円近く下げる場面があった。午後は安値圏の1万9200円台後半を中心に小動き。しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹運用部長は、「新型コロナウイルスの感染がある程度ピークアウトしたとはいえ感染者数の水準は高く、一本調子の株価上昇は難しい」と指摘。「マーケットはある程度4-6月以降の回復を見据えており、その想定が崩れれば二番底になる可能性もある」とみていた。

TOPIXの推移
  • 東証33業種では電機、輸送用機器、銀行、機械、医薬品が下落
  • 情報・通信、倉庫・運輸、水産・農林は上昇
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