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バーナンキ氏、米経済のV字回復見込まず-長期間ゼロ金利継続か

  • 元FRB議長、政策金利が長期間ゼロ付近にとどまると予想
  • 銀行の配当金支払い慎重論は条件次第で議論に値する

バーナンキ元米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、新型コロナウイルスの感染ペースを鈍化させる取り組みにより米経済が今四半期に急減速した後、急回復は見込めないと述べた。

  バーナンキ氏は7日にブルッキングズ研究所主催のバーチャル会議で、回復が「急速になるとは思わない」と指摘。「かなりゆっくりとした活動再開を余儀なくされる公算が大きく、その後、活動が鈍くなる期間があるかもしれない」と語った。

Fed Chairman Bernanke News Conference Following FOMC Rate Announcement

ベン・バーナンキ氏

写真家:Andrew Harrer / Bloomberg

  4-6月(第2四半期)の米経済については、年率換算で30%ないしそれ以上の縮小となる可能性があると述べた一方、12年間続いた大恐慌との比較は避け、「1年か2年ですべてがうまくいけば、われわれはかなり良い立場にあるはずだ」と語った。

「かなり良い」

  バーナンキ氏はまた、新型コロナ感染拡大による危機的状況への米国の財政・金融政策当局の対応は「かなり良い」と称賛。その上で、必要とされる場所に支援を届けるロジスティック面の問題はあると述べ、さらなる財政措置が見込まれると付け加えた。

  さらに、インフレ率を2%の目標に引き上げ、労働市場を完全雇用状態に戻すため、米金融当局がフェデラルファンド金利(FF)金利誘導目標を事実上ゼロに「しばらくの間」維持するのではないかと述べた。

  2008ー09年の金融危機下でFRBを率いたバーナンキ氏は、米国の銀行は当時よりもはるかに良好な状態にあり、経済弱体化への防波堤として機能する可能性があるとコメントした。

  一方で、規制当局が金融機関の財務状況について投資家に過度の不安を与えないで行うという条件で、銀行に対し配当支払いや自社株買いに慎重さを求めるケースに言及。規制当局は08年にそれを行わなかったが、「振り返ってみると間違いだったかもしれない。結局、多くの銀行で資本が不足した」と指摘し、「銀行システムへの信頼を損なわない方法で行えるなら、配当金支払いに関する慎重論は議論に値すると思う」と述べた。

原題:
Bernanke Doesn’t See V-Shaped U.S. Recovery After Steep Fall(抜粋)

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