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欧米での感染拡大鈍化で収束視野に、株は大幅続伸-ドル・円もみ合い

更新日時
  • 日経平均は2%超上昇し終値ベースで1万9000円回復-3月30日以来
  • ドル・円相場は108円台後半中心に推移、債券は小幅安

欧米での新型コロナウイルスの感染拡大鈍化で収束が見えてくるとの期待が広がり、国内の緊急事態宣言を受けた経済への不安を打ち負かした。日経平均株価は2%超上昇し終値ベースで1万9000円台に乗せた。外国為替市場でドル・円相場は1ドル=108円台後半を中心にもみ合い。債券は小幅に下落。

  • TOPIXの終値は前日比22.26ポイント(1.6%)高の1425.47
  • 日経平均株価は同403円06銭(2.1%)高の1万9353円24銭
  • ドル・円相場は同0.1%高の108円87銭、この日の取引レンジは108円51銭から109円ちょうど
  • 長国先物は小幅安、長期金利は0.01%に上昇

  米国では感染の中心地であるニューヨーク、ニュージャージー両州で新たな感染者の伸びが鈍化し、感染拡大が落ち着く兆しが見られる。トランプ政権は経済活動を再開させる計画を策定している。欧州の一部の国もロックダウン(都市封鎖)の緩和を計画していると表明した。正常化への道筋が見えてくるとの見方が出る中、アジア時間8日の米国株先物が値を上げるとともに、日本株市場でも買い圧力が強まった。

Brooklyn Reaches Second-Highest Total Of Covid-19 Cases In NYC

ニューヨーク(7日)

Photographer: Stephanie Keith/Bloomberg

  しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹運用部長は、相場の流れが変わってきたとの認識を示した上で、今は世界的に感染の収束が「今月末から来月あたりに見えてくるというイメージで動いていると思う。これが覆されない限り株価は緩やかに上昇していくだろう」と述べた。  

  国内では安倍首相が7日に「緊急事態宣言」を発令し、東京都の小池百合子知事は同日、8日午前0時から都民に外出の自粛を求める方針を示した。経済活動の停滞が懸念され、TOPIXと日経平均はマイナス圏で推移する場面もあり、相場は相変わらず不安定だった。

  SBI証券の鈴木英之投資調査部長は、緊急事態宣言が出されたことで「曲がりなりにも日本でも対策が出たと評価されている面もある。株価の乱高下は次第に落ち着いていくだろう」とみている。

  外国為替市場のドル・円相場は、前日の終値108円76銭を挟み上下に25銭程度もみ合った。午前の取引前半はドル売り・円買いが優勢となり、108円台半ばまで水準を下げた。午後は109円ちょうどまで上昇する場面もあったが、勢いは限定的だった。

  IG証券の石川順一シニアFXストラテジストは、目先の焦点は海外、特に米国での新型コロナウイルス感染状況で、これが米株価を通じてドル・円にも影響するとしたうえで、「米株のボラティリティー低下などで過度な円高のリスクは後退しているが、感染の状況次第で一変する可能性には注意」と語った。

  日本の債券相場は小幅安。長期国債先物6月物の終値は前日比6銭安の152円16銭。前日の欧米長期金利が上昇した流れを引き継ぎ売りが優勢だった。日本銀行の国債買い入れオペが下支え要因となっていたが、午後に入ると株価の上昇に加えて、あすの5年債入札に向けた売りも出た。長期金利は1ベーシスポイント(bp)高い0.01%に上昇した。

  みずほ証券の松崎涼祐マーケットアナリストは、債券相場について「昨日の30年債入札が弱めの結果だったので、5年債入札を警戒する動きはあるだろう。緊急事態宣言が出たことでオペレーションとして入札を取り組みづらくなっている面や、海外勢が参加しづらい状況でもある」と指摘した。

<きょうのポイント>

 

日経平均とドル・円、長期国債先物の値動き
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