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ガンドラック氏、「ペーパーゴールド」ETFへの資金殺到に警鐘

  • 安全資産需要の高まりで金ETFの保有は過去最大
  • 金ETFと金現物の交換は容易でない-投機手段の域を出ず

著名投資家ジェフリー・ガンドラック氏は、金を裏付けとする上場投資信託(ETF)に殺到する投資家に対し、金現物に交換できるとは考えるなと警鐘を鳴らした。

  ステート・ストリートが運用する500億ドル(約5兆4000億円)規模の金ETF「SPDRゴールド・シェア」(ティッカー、GLD)は先週の資金流入が29億ドルと、2009年以来最大を記録した。新型コロナウイルス感染への懸念が強まる中、安全資産需要が金相場を後押ししている。ブルームバーグが集計した金ETF全体の資産も3月31日に過去最大となった。

  ダブルライン・キャピタルの最高投資責任者(CIO)を務めるガンドラック氏から見ると、こうした金ETF需要は警戒シグナルだ。同氏は3月31日のウェブ放送で金ETF投資についてくぎを刺した。GLDなどのETFは金現物が裏付けだが、個人投資家が実際に金塊を取得するプロセスは、ETFの受益権売却ほど容易でない。ガンドラック氏は「ペーパーゴールド」ETFは投機手段の域を出ないものであり、買い手は受益権を保有しても金の延べ棒を所有することにはならないことを認識すべきだと指摘した。

  ガンドラック氏は「金現物が不足する状況で、誰もがペーパーゴールドの引き渡しを望んだ場合はどうなるか。彼らは無い袖は振れない」と述べた。

Gold ETF holdings rise to all-time high

  ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズのETF調査責任者、マシュー・バルトリーニ氏によると、 GLDの受益権を金現物に交換するプロセスは「通常取引外」。信託受託者のバンク・オブ・ニューヨーク・メロンは一般投資家には応対せず、指定参加者(AP)と称される仲介者とのみやり取りする。投資家が金現物を取得するためにはGLDのAPとの協力が必要になるという。

原題:
Gundlach Sounds Alarm on ‘Paper Gold’ ETFs Raking in Billions(抜粋)

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