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日本の都市封鎖リスクを警戒-日経平均一時1000円安、ドル円軟調

更新日時
  • ドル・円相場は1ドル=107円台でもみ合いながらも上値の重い展開
  • 長国先物は反発、長期金利は0.005%-10年入札控えて低下幅縮小

新型コロナウイルスの感染が国内外で広がり、日本での都市封鎖(ロックダウン)の可能性も意識されて不安が高まった。1日の東京株式市場で日経平均株価の下落率は一時5%を超えた。午後は米株価指数先物が下落し、売り圧力が強まった。外国為替市場でドル・円相場は107円台前半に下落した。

  • TOPIXの終値は前日比51.96ポイント(3.7%)安の1351.08
  • 日経平均株価は851円60銭(4.5%)安の1万8065円41銭
  • ドル・円相場は1ドル=107円台で弱含み-取引レンジは107円26銭から107円94銭
  • 長国先物は反発、長期金利は0.005%-10年入札控えて低下幅縮小

〈きょうのポイント〉

  日本銀行が取引開始前に公表した企業短期経済観測調査(短観)の3月調査で、大企業・製造業の景況感を示す業況判断指数(DI)はマイナス8だった。マイナスとなるのは2013年3月調査以来。インベスコ・アセット・マネジメントの木下智夫グローバル・マーケット・ストラテジストはおおむね予測に沿った内容だが、実態は一段と悪化しているかもしれないとみる。調査期間の早い段階で回答した企業が多いと現在の情勢を完全に反映していない可能性があると同氏は指摘した。

  取引終盤の日経平均は下落幅が一時1000円を超えた。取引時間中では3月24日以来およそ1週間ぶりに、1万8000円を下回る場面があった。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘チーフ投資ストラテジストは、日本でのロックダウンの可能性が濃くなったとみた商品投資顧問業者(CTA)やヘッジファンドなどの売りが出ているようだと話した。安倍晋三首相が参院決算委員会で、事態が時々刻々と変化していると発言したと伝わったのが材料視されたという。

日経平均とドル円、長期国債先物の値動き(1日)

  外国為替市場のドル・円相場は1ドル=107円20銭台から107円90銭台を上下しながら弱含んだ。オーストラリア・ニュージーランド銀行外国為替・コモディティ営業部の町田広之ディレクターは、「ドル・円はドルの調達圧力が落ち着く中、景気懸念によるリスク回避で素直に円買いになりやすい」としたうえで、「今の米金利と米株の位置から105円までの下値リスク」があると話した。

  国内債券相場は上昇。長期国債先物6月物の終値は前日比15銭高の152円72銭。米国長期金利の低下や日銀短観の大幅悪化などを受けて一時152円97銭まで上昇したが、午後はあすの10年国債入札に向けた売りで152円60銭台まで伸び悩む場面があった。長期金利は1.5ベーシスポイント(bp)低いマイナス0.005%で開始し、その後はゼロ%で推移。午後は0.005%と低下幅を縮めている。

  野村証券の中島武信シニア金利ストラテジストは、長期金利について、「ゼロ%より下を買う人がいない、海外勢があまり出てきていないようだ。10年債入札が国内勢しかいないような環境なら金利を下げて入札を迎える展開は考えにくい」と説明した。

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