, コンテンツにスキップする
Subscriber Only

コロナ危機は「ホワイト・スワン」、予見可能なリスク無視-タレブ氏

  • 2兆ドルの大型経済対策について企業と投資家の救済措置だと批判
  • パンデミックを各国政府は阻止できたはずだとタレブ氏は主張

2008年金融危機をベストセラーの著書「ブラック・スワン」で予測したナシーム・タレブ氏は、新型コロナウイルス感染拡大危機で打撃を被った投資家について、予見可能なリスクを無視した報いを受けていると主張した。

  ニューヨーク大学タンドン・スクール・オブ・エンジニアリングで教授(リスクエンジニアリング)を務めるタレブ氏は30日のブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「保険で最悪の対応は、タイミングを計ろうとすることだ。テール保険がなければ、ポートフォリオは持てない。そのポートフォリオは破綻するだろう」と語った。

  発生する可能性は低いが実際に起きれば壊滅的な被害をもたらすブラック・スワンにコロナ危機が該当するかについては、「われわれは複数のブラック・スワンを経験し、(01年)9月11日の米同時テロは間違いなくブラック・スワンだが、今回はホワイト・スワンだった」と指摘。パンデミック(世界的大流行)を各国政府は阻止できたはずだとの見解を示した。

  タレブ氏はまた、米国で先週成立した2兆ドル(約217兆円)規模の大型経済対策は、自社株買いのために借り入れを増やし、現金を流出させた企業と投資家の救済措置だと批判した。

  同氏は「慎重な対応を取った企業よりも自社株買いのために現金を支出し、さらに借り入れまでした企業を制度は優遇している。このような過ちを犯した企業ではなく、勤労者、市民を救済すべきだ」と述べた。

ナシーム・タレブ氏

原題:Taleb Says Portfolios to ‘Blow Up’ Without Tail Hedges (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE