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2月鉱工業生産0.4%上昇、3カ月連続プラス-厳しい状況続く (訂正)

訂正済み
  • 基調判断は「生産は一進一退ながら弱含み」を据え置き
  • 3月の予測指数は前月比5.3%低下-経産省試算値は3.1%低下

2月の鉱工業生産指数(2015年=100、季節調整済み)は前月比0.4%上昇と、3カ月連続でプラスとなった。市場予想は横ばいだった。基調判断は「生産は一進一退ながら弱含み」を据え置き、先行きは当面厳しい状況が続く見通し。経済産業省が31日発表した。   

キーポイント

  • 生産指数は前月比0.4%上昇(ブルームバーグ調査の予想中央値は横ばい)の100.2-前月は1.0%上昇
  • 出荷指数は前月比2.6%上昇、在庫指数は2.0%低下、在庫率指数は2.5%低下
  • 製造工業生産予測調査によると、3月は前月比5.3%低下、4月は7.5%上昇見込み
    • 予測誤差を加工した3月の試算値は3.1%低下

        

鉱工業生産指数は3カ月連続上昇

エコノミストの見方

大和証券の岩下真理チーフマーケットエコノミスト:

  • 予測指数を見ると3月に落ち込み、4月に戻す形になっているが、新型コロナウイルスの感染が欧米に拡大する前の3月10日時点の予測であり、その後は日本もさえない状況が続いている
  • 4月は自動車の工場停止もあり、実際はマイナスに落ち込むことが見込まれる。昨年10-12月期に消費税率引き上げと自然災害の影響で大幅なマイナス成長となったが、新型コロナの影響で1-3月期、4-6月期を含めて3四半期連続のマイナス成長も視野に入った

詳細(経産省の説明)

  • 3カ月連続の上昇となったが、昨年11月までの落ち込みの戻りとみている。水準ではまだ半分程戻ったというところ
  • 新型コロナの影響で一部の品目(自動車、電気冷蔵庫、複写機など)で中国からの部品供給が滞り生産に影響があった
  • 予測指数については10日の締め切りになっている。それ以降に新型コロナの影響が深刻化しており、予測指数よりも下がる可能性がある
  • 2月の時点では部品供給の影響が出たが、3月には輸出などより実需的な動きが出てくるとみている
  • 先行きは厳しい状況が見込まれる。十分注視していきたい

背景

  • 新型コロナの世界的な感染拡大でサプライチェーンが寸断する中、2月の貿易統計では中国からの輸入が前年同月比47%急減した
  • 3月の月例経済報告では、新型コロナの感染拡大に伴い国内景気は「厳しい状況」だとして、景気の総括判断が3カ月ぶりに下方修正
(3月の経産省試算値を3.1%低下に訂正しました)
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